その他・雑記

R.3 アルゼンチンGP感想

MotoGPクラス

ついにアプリリア優勝!

これで今参戦している全メーカーが優勝経験ありということになりますね。

しかし、しばらく前までの「日本車じゃないと勝てない」状態から考えると、今年は日本メーカーは一勝もしていないというなかなか信じられないような状況でもあります。

私は個人的には外国車ばかり乗っているし、日本メーカーを強く応援しているつもりはないのですが、やはり「日本車は凄い」というイメージは誇らしくもあるので、ちょっと寂しくも感じます。

とはいえ、勝てるポテンシャルのあるメーカー、チーム、ライダーがギリギリの戦い見せてくれるほうが面白いので、アプリリアの優勝は素直に良かったです。

優勝したアレイシ・エスパルガロもまさに「苦労人」という言葉がピッタリくるようなライダーですね。細かい経歴は覚えていませんが、今回がGP200戦目ということで、ベテランでもあります。そのイメージは、「イケてないチーム、バイクで信じられないような速いラップタイムを出すライダー」です。

サテライトチーム、新規参戦メーカー、開発初期の車両だったり型落ちの車両だったり・・・そんな状況の中で、プラクティスや予選で一桁順位に食い込み、時に予選でトップ3に入るような、爆発的な速さを見せて驚かせてくる。その一方で、決勝ではやはりタイヤに負担を掛けてのタイムは長続きせず、どんどん順位を下げていくことや、転倒も多いイメージでした。

しかし今年はかなり雰囲気が違いました。昨年後半からかなり車両のポテンシャルは上がっている様子ではありましたが、今年はテストから上位に位置することが多く、レースにおいてもトップグループにくらいつき、レース後半においても後れを取らなくなっていました。

そして今回、プラクティス、予選と安定して速く、予想の段階で「さすがに今回は優勝候補筆頭でしょう」ということに。ちなみに、2位予想はクアルタラロ、3位予想はブラッド・ビンダーでした。

レースでは、スタートに成功したホルヘ・マルティンがトップを走り続け、アレイシは2位、弟のポル・エスパルガロが3位につけ、それ以降はやや混戦でしたが、一周目に中上が良い動きで順位を上げてきたので、ちょっと期待しました。しかし、中上はその後はペースを上げられずでしたが。

途中からはマルティンとアレイシとの一騎打ちのような雰囲気になってきましたが、予選の様子から考えて、アレイシには余裕があるのではないかと思っていました。しかし、中盤にミスして一時的に離されるなどもあり、「実はギリギリなのかも・・・」とハラハラ。

それにしてもマルティンは凄いですね。若手なのに堂々とトップを走って全然ミスをしないんだから。確実に未来のチャンピオン候補ですね。というか、この混戦では今年取るということもないとは言えませんが。

レース後半にアレイシがトップを奪い、緊迫感のある数周を経て、自身とアプリリアの初優勝となりました。実況も「初優勝まであとコーナー3つ」「あとコーナー2つ」などとカウントダウンしていました。バイクの場合、転倒という事態が考えられるので、多少差がついていても緊張感があります。

無事ゴールして、初優勝。私もホッとしました。2位はマルティン、3位はリンスということでした。

私が2位と予想したクアルタラロは8位。もっと速いものと思いましたが、ペースが上がらなかったのか、集団から抜け出せなかったのか。今年のヤマハ機は直線が遅いから厳しそう。ただ、そんな中でもずるずる下がっていくのではなく、この序盤にポイントを取れているのは後に効いてくるのではないでしょうか。

同じく3位予想のビンダーは6位。正直言うと、マルティンが来ると思いましたが、それではつまらないので意外性で入れてみたけれど、思ったほどでもなかった。でもいいところは走っていました。

これでなんとアレイシ・エスパルガロがポイントリーダー💦これもびっくり。今年のアプリリア機は確かに調子が良いようだけれど、タイトル争いできるのか!? これまでのイメージを引きづってると「さすがにそこまでは」となってしまいますが、ここまでの仕上がり具合・・・もしかすると!?

ここまで本命と思われるディフェンディングチャンピオンのクアルタラロとバグナイアはあまりぱっとせず、マルケスは序盤に離脱。2019年のような大混戦シーズンを思わせてはいるけれど、まだまだ序盤、とりあえずポイントキープはしているし、今年はレース数も多いから何とも言えないですね。

今は特別応援しているライダーはいないですし、レースの優勝者はその時々で意外な人が勝つのも面白いと思っていますが、年間タイトルはやはり相応の実力者が取ってほしいなと思うんですよね。本命がいてこそ、「意外な展開」も面白いわけで、いつもごちゃごちゃでだれが勝つかわからないという状況にはならないでほしいと願いつつ、次戦、マルケスが圧倒的な強さを誇るアメリカで、マルケスの復帰なるかと含めて注目していきたいです。

Moto2クラス

PPからスタートのフェルミン・アルデグエルって誰? 急に出てきましたね。新人でしょうか、Moto3でも聞いたことなかったライダーですが。決勝でもトップ争いを中盤までしていていい走りだったのですが、接触転倒で残念でした。

そして前回優勝のチャントラ、小椋、出光チームアジアの二人が絶好調でしたね。チャントラは優勝も出来そうでしたが、終盤に少し余力が足りなかったようで、2位。そして小椋は序盤のコースアウトが無ければもしかしたら優勝も・・・と思わせる良い戦いっぷり。最終ラップのバトルに勝って、3位を獲得。

小椋はレース後半もペース落ちないし、バトルも強いし、今後も期待です。序盤3戦、少々苦しみながらではありますが、しっかりポイントを獲得できているのが素晴らしいです。

優勝はセレスティーノ・ビエッティ。強いですね。今年の本命でしょうか。Moto2でこれまで中心選手だったサム・ロウズやアウグスト・フェルナンデスがイマイチなのが意外です。

Moto3クラス

開幕戦、独走からのリタイヤで悔しい結果だった佐々木が3位表彰台を獲得!

優勝じゃないけどとりあえず良かったです。今年は上位をしっかりキープして、あわよくばタイトル争いも期待したい。ロングラップペナルティで18位まで落ちてからの追い上げ、見事でした。

鈴木が5位、鳥羽が9位ということでここから復調してほしいです。

-その他・雑記