MotoGP感想
エネア・バスティアニーニ３勝目！
一方でホルヘ・マルティンはリタイヤということで、来年のファクトリードゥカティのシートはバスティアニーニで決まりですかね。
それにしてもサテライトチームの型落ちドゥカティが７戦３勝とは驚きです。今回もプラクティスから好調そうでしたし、後半勝負するスタイルのようなので、予選はそれほど目立たなかったものの、上位に来る可能性はあると思っていました。
しかし、バグナイアが爆速ポールポジションだし、クアルタラロの地元フランスだし、エスパルガロもリンスも好調だったので、優勝はその中から・・・やっぱりバグナイアかクアルタラロかなと思っていましたから、驚きの結果でした。
スタートは中上選手、最近好調ですね。しかしペースはイマイチなので、ずるずると下がってしまいました。ただ今回はかなり踏みとどまって、７位ということでした。十分ではないと思いますが、マルケスも遅かったし、ホンダは今回全体的にコースに合っていなかったようですね。マルケスのためのホンダ車なのに、マルケスすら遅いのではどうにもならない。開発が迷走しているのでしょうか。
一方、地元で大声援を受けるクアルタラロはスタートで大失敗して、苦しい展開。しかもそこからあまり追い上げられず、最後はエスパルガロにくらいつくも、仕掛けることすらできずに４位。予選までの様子は良さそうに感じたのですが、決勝だけ何かセッティングを外したかのような苦しい戦いに見えました。ヤマハも今やクアルタラロだけが速いという状況で、マシンの仕上がりは厳しい状況に思えます。
スズキは今年で撤退を決定という報道が世界を駆け巡って騒ぎになっていますが、マシンの仕上がりは良好なのでとてももったいないですね。そして今回も比較的好調そうだったのですが、なぜかミールもリンスも転倒ということで、もうなんと言っていいのやらです💦
そんなわけで序盤からドゥカティがトップスリーを形成して盤石な展開。そのままエースのバグナイアが独走優勝かと思いきや、意外にバスティアニーニが食いついていて、中盤にミラーを抜いて２位に上がり、バグナイアの後ろにピッタリつける展開になりました。
こうなると後は、この二人がどの程度後半にタイヤを残していたかという勝負になってくるかなと、後半の戦いを楽しみにしていました。
しかし、決着はあっけない形で付いてしまいました。バスティアニーニが１度抜いてトップに立つも、ミスってまたバグナイアがトップに戻り、「さぁバトルが始まったぞ」と思ったらその後まさかのバグナイア転倒！
ずっとトップを走りながら差が広がらなかったのは、後半に備えていたのではなく、広げられなかったということだったのかな。
それとやはり、ファクトリーのエースとして、サテライトの型落ちに何度も負けるわけにはいかないという思いもあったのでしょうかね。逆にバスティアニーニは下位に沈んだところでもともとそういうチームですし、上位に入れば褒められるというノープレッシャー状態。のびのびと戦ってるんじゃないかなと思ってしまいます。優勝やタイトル争いをするのが当然という立場と違って、順位をあまり気にせず前半にペースを上げないでタイヤを温存できるんじゃないかな～とか。
とはいえ、それをあのペースの中でやってのけるわけですから、ベースとなるタイムがちゃんと出ていなければやれないこと。実力あってのことですね。それにしてもマルティンやザルコやクアルタラロみたいに初めから速いところを見せて目立っていたわけでもないので、なにか職人的な渋さを感じます。
これでシリーズランキングはクアルタラロ、エスパルガロ、バスティアニーニが少し抜け出しました。前回の爆速優勝に続いてバグナイアの連勝追い上げが始まるかと思いきや、意外な展開です。ただ、マシン的に考えると、今後クアルタラロは苦しい戦い、バグナイアの追い上げはまだまだあると思います。
Moto2感想
アコスタが独走優勝するかと思いきや、まさかの転倒でした。他にも転倒が多かったし、難しいコンディションだったのか。MotoGPでも転倒が多いし、路面μが低くて全体的に滑りやすいコースなのかもしれませんね。
小椋選手はまずまずのスタートでしたが、最初のシケインで前のライダーがちょっと加速が鈍って、それに詰まったように見えました。１周目１２位とかなり苦しい序盤でしたが、粘り強い走りと上位の転倒もあり、５位。今回はそれほど調子よさそうでもなかったので、まずまずの結果なのかなと思いました。
ポイントリーダーのビエッティはもっと不調でポイント圏外をずっと走っていたので、ランキング２位の小椋選手はかなり差を縮められると思いましたが、なぜか後半にペースアップして８位まで上がりました。彼もなかなか粘り強い。
Moto3感想
佐々木選手、最終コーナーで抜かれての２位は悔しかったようですが、雨で転倒リタイヤのはずが赤旗再レースになっての結果ですから、それを考えるととても良かったと思います。
鈴木選手は終始先頭集団での戦いでしたが５位ということでした。レース後半に下がってしまうイメージがありますが、他のライダーより余力が無いということなのでしょうかね。わかりませんが、いつも惜しいな～と思っています。