Moto3
佐々木選手初優勝!! おめでとうございます!!
長年参戦してきて、今年は開幕戦で独走優勝か?と思われたところからのリタイヤで残念でしたが、今年は行ける感じはありましたね。そしてついに実際の結果が得られて、しかもポールtoウイン!! 素晴らしいの一言です。
レースでも常にトップグループに位置して、クレバーな立ち回りだったように思います。
混戦のMoto3クラスとは言え、やはり持っているペースが速い人が最後の勝負を掛ける権利を持つんだなと思いました。
鈴木選手も同じくらい良い走りで、優勝あるいは日本人1,2かもと思いましたが、僅差の4位。これはもうドンマイとしか言いようがないですね。
山中選手はあまりふるいませんでしたが、終わってみれば8位とまずまずだったようです。
3人ともこの調子で、後半戦にいい形でつなげてくれるといいなと思います。
Moto2
小椋選手、怒涛の追い上げ2位!!
漫画みたいな展開でした。
今回はタイムも良く、トップ争いが出来そうな様子で期待していたのですが、スタートしてみると序盤で2回もハイサイドしかけ、それ以外にも小さなオーバーランなども見受けられ、4位からあっという間に16位まで落ちてしまいました。そのまま上がってくる気配もなく数周が過ぎ・・・
そんなにとっ散らかるような選手ではないはずなのに、いったい何が起こったのか、トラブルなのか、これはもうこのレースは終わりか・・・と思い始めたころに、徐々に順位を挽回し始めました。
一方でトップグループはMoto3ばりの激しい順位の入れ替えをし、ペースが上がりません。そんな中を小椋選手徐々に順位を上げると、なんとトップグループに追いつき、さらに1台1台と抜いていく!これは興奮しました。
情報はありませんが、ハードタイヤを選択したとか、そういう後半重視のセッティングをしたのかもしれません。そうしたら思ったより序盤にグリップが出ず順位を落としたけれど、後半に追い上げているみたいな感じでしょうか。
残り数周、2位に上がって1位を追い込みます。「これは16位から挽回して優勝か!?そしてランキングも首位に!?ドラマチックすぎる~~~~!!」と大興奮だったのですが、惜しくも1位には届かずでした。本人は悔しいかもしれませんが、リタイヤするかと思ったレベルのレースから、2位!それも怒涛のオーバーテイクショーを繰り広げ、面白いレースを見せてくれてありがとうという感じです!
久しぶりにMoto2のレースを画面に食い入るようにしてみてしまいました。
優勝はアウグスト・フェルナンデス。ランキングトップのビエッティは4位。
小椋選手はランキングではフェルナンデスに抜かれましたが、トップとの差は縮まりました。
ここまでの流れだと、ビエッティは前半戦は良かったものの、中盤に入って、最終的にポイントを稼ぐ強さはあるものの、あまり速さを見せていません。一方調子を上げてきているのがフェルナンデス。今年の本命はフェルナンデスのような気がしています。
小椋選手がしっかりタイトル争いに加わっていくには、もうひと伸びして、勝ち星を重ねていけるかどうかかなと思います。
MotoGP
波乱の展開、まさかのクアルタラロが乱れました。
スタートでやや出遅れたあと、5周目にアレイシ・エスパルガロを抜こうとして転倒。エスパルガロもコースアウト。
クアルタラロは再スタートするも、その後ピットイン、周回遅れののち転倒という散々な結果でした。
劣勢でも確実にポイントを稼ぎ、勝てるところでは確実に勝って安定感を見せていたクアルタラロがこんな風に崩れるなんて誰も想像していなかったと思います。
今回はきっと、クアルタラロ的には「勝てる」方のレースだったのでしょう。で、勝ちに行くために早めに順位を挽回しようとして、ちょっと焦りが出てしまったのでしょうね。それだけ決勝でドゥカティ、アプリリア勢が良かったということだと思います。
レースのほうは前回転倒して批判されていた汚名を挽回する独走優勝のバグナイア。できればクアルタラロとのマッチレースを見たいものですが、どちらかが転倒してしまうというのは、最高峰クラスとしてはちょっとイマイチですね。
そして大殊勲の2位、初表彰台 マルコ・ベッゼッキ。ルーキー。
イタリアでのディッジャのポールといい、ドゥカティ勢はルーキーの勢いも良いし、マシンも上手くいくとしっかり速く走れる。前回も書きましたが、日本車は完全に開発で敗北していますね。
3位はこれまで苦労していたアプリリアのビニャーレス。今年のバイクは一層調子が良く、ところどころ速さを見せていましたが、やっと結果に結びついてきました。
そして4位にまさかのアレイシ・エスパルガロ。
クアルタラロの転倒に巻き込まれて大きく順位を落としたところからの、まさかの大挽回。コースアウトが無かったら・・・と思わせる怒涛の追い上げ。最終ラップ、最終コーナーでの2台抜きも大迫力でした。
後半戦、コース的にもドゥカティが攻勢に出て、バグナイアの連勝、怒涛の追い上げがあるような気がしています。クアルタラロが前半の貯金でどこまで踏ん張れるかなというところに注目しています。
レース後、前回転倒からの今回の優勝を喜ぶバグナイア、初表彰台のベッゼッキ、アプリリアでの初表彰台のビニャーレス、怒涛の追い上げ4位のアレイシ、また、謝りに行ったクアルタラロを笑顔で迎えるアレイシ。
それぞれが大喜びし、ともに称えあう姿がとても清々しく、いい気持にさせてくれました。
1カ月のサマーブレイクということで、レースが無くて残念ですが、再開が楽しみです!