Moto3
佐々木選手がFPから好調でポール獲得！
レースでもトップ争いを繰り広げ、優勝を期待したのですが、惜しくも４位でした。
ストレートが速く、バトルも有利にやっていたように見えたのですが、最後はタイヤがきつかったのでしょうか。４台グループの最後尾という形になりました。
優勝はゲバラで、２０２２のMoto３ワールドチャンピオン獲得となりました。
大混戦で何度もランキングトップが入れ替わった今年のMoto３でしたが、意外にも３クラスで最初にチャンピオンが決まりましたね。最後はポイント的にもかなり有利な状況だったとはいえ、激しいバトルを勝ち抜いて優勝でタイトル決定というのはカッコイイですね。
Moto2
FPではそれほど悪くなさそうな順位だった小椋選手ですが、予選13番手。
いいスタートを決めて１０位に上がるものの、そこからはいつもと違ってペースが上がらず徐々に抜かれ、１５位付近を走る苦しい展開。
ランキングトップのフェルナンデスは３位を走行し、せっかく１．５ポイント差のランキング２位まで接近したのに、またポイント差が大きく開くのは避けられない感じでした。小椋は順位アップは望めないペースで我慢の走りでしたが、他のライダーの転倒によって１２～１３位付近へ。とにかく１ポイントでも多く稼いで残り二戦につなげてくれればという思いで見ていました。
しかし、ここで大波乱、なんとフェルナンデスが転倒リタイヤ！
これにより、１１位で５ポイントを獲得した小椋はなんとランキングトップに！！
劣勢も劣勢、下手したら絶望的な差をつけられるのではないかという雰囲気を感じていたところで、まさかのランキングトップ浮上とは…2輪レースはこれがあるから恐ろしいし、ドキドキハラハラが面白くもあります。
小椋も思い通りに走れないなかでレース後半無理をして転倒するのではないかとハラハラしながら見ていましたが、さすが、しっかりと走り切ってくれました。
トップはロペスが他のライダーと次元の違うハイペースでグングン逃げ、ロングラップペナルティを受けても１位を維持するというぶっちぎり優勝でした。ボスコスクーロという他のライダーと違うシャーシを使っているのが好調なのでしょうか、最近良い調子ですね。
MotoGP
相変わらずドゥカティ勢が優勢な感じはありますが、今回はクアルタラロもまずまずの調子。ノーポイントに終わった前回の汚名挽回と行きたいところでしょう。
その他、FPではホンダ勢が意外に好調で、マルケスを筆頭に、ポルもアレックスも上位に顔を出し、中上の代役の長島も最下位付近ながらタイム差はかなり縮まっている印象でした。
レースではポールからマルティンがトップを走りますが、なかなかの混戦ぶりでした。
その中でクアルタラロはタイムは遅くないものの、ストレートの遅さなどからバトルが厳しそうな様子が見て取れました。その結果、ブレーキミスからのオーバーランでポイント圏外まで順位を落とします。それでも粘ってポイント獲得に向けて良いタイムで追い上げていたものの、結局転倒リタイヤ。
ミスはミスかもしれませんが、マシン面の不利を補うためのギリギリの走りの結果なのは明らかで、ちょっと可哀想です。
レース後半、トップグループはバグナイア、リンス、マルケス、ベゼッキそして、僅差でマリーニ、マルティン、バスティアニーニというMoto3ばりの大混戦となりました。
そして最終ラップにリンスがトップ、マルケスが２位に上がり、コース後半、攻めたてるマルケスを抑え切ったリンスが優勝。久しぶりのスズキ、そして今季限りで撤退のスズキのメモリアルな優勝となりました。
マルケスも完全復活に近い走りっぷりでした。大きな怪我や不振、そして長期間の離脱を経て、しかも今年ワーストマシンとなっているホンダ車をして、復帰わずか３戦にして優勝一歩手前まで来てしまうというのは、さすがとしか言いようがないですね。そして、これまでの手術後と違って、今回の手術はかなり根本的な改善があった様子ですね。完全復調がなれば、マルケス時代第二期が来るのかもしれないと思いました。
バグナイアはピットボードでクアルタラロのリタイヤを知って、最後はリスクを冒さず３位で良しとしたようですね。シーズン中ずっとチャンピオンシップをリードしてきたクアルタラロがついに逆転を許し、残り２戦、クアルタラロが劣勢ではありますが、何があるかわからないハラハラドキドキを楽しみたいと思います。
アプリリア勢は調子が良かったにもかかわらず後方に沈みましたが、電制の不調があったとの記事がありました。それにしてもドゥカティ勢が上位を占めるリザルトを見るに、つくづく良いマシンに仕上がっているんだなと思います。あんなに調子の悪かったホンダ機でこの走りができるマルケスが、もしドゥカティに乗ったらどうなるんだろう。ちょっと見てみたい気もします。