ジムカーナ レビュー

390DUKEジムカーナ仕様(2023年12月時点)

2022年12月に中古購入した2016年式KTM390DUKEの現在の仕様です。

バンパー

ジムカーナするにはまずバンパーということで、Amazonで買いました。購入時は7千円位でした。

いろいろな形状のバンパーがある中で特に意識して選んだわけではないのですが、このバンパーも悪くはなかったと思います。転倒した際にバンパーの付け根が曲がることで、フレームへの衝撃が緩和されているような気がします。

かなり曲がってきたので11月に交換しました。ボスの部分に変形は見られましたが、新しいバンパーを無事付けることができました。

このバンパーで転倒した場合に破損する場所はハンドルバーエンドとステップ、チェンジペダルやブレーキペダルが少し当たります。当たり所によっては、ペダル類が曲がることがありますが、総じてダメージは少な目です。

レバー

折りたたみ式ブレーキクラッチレバー

転倒して折れたら練習を続けられなくなってしまうので、予備を買いました。
しかし転倒時にもほとんどダメージを受けたことが無く、今のところ必要になってはいません。

スタンド

前スタンド

後ろスタンド

競技をやるとなるとタイヤ交換の頻度が高く、いちいちショップに頼んでいられません。大体みんな自分でやっていると思います。

また、タイヤウォーマーを使用する場合にも必要になりますので、購入しました。

フロントサス

スクーデリアオクムラMEダンピングチューン
シングルレートスプリング

ジムカーナの練習会に参加し始めたと思ったらすぐにフォークオイル漏れが発生してしまいました。ただオーバーホールするよりも、どうせだったらついでにチューニングしてしまおうということで、スクーデリアオクムラさんに依頼しました。フロントフォークはオーバーホールするだけでも結構工賃がかかるし、時間もかかるし、外して送ってという手間も含め、一気にやってもらったほうが良いと思いました。

ジムカーナ向けのセッティングはわからないということでしたが、使用条件などヒヤリングして設定してくれました。

スプリングはノーマルではデュアルレートのモノが入っていますが、これは変えたほうが良いという情報だったので、ついでに交換してもらいました。

ノーマル状態であまり走らずに変更したため、どう良くなったかというのはあまり感じれていませんが、ノーマルは「減衰弱すぎ」「バネは最初ふにゃふにゃ」「奥は硬過ぎ」だったようです。

費用は諸々で9万円弱、思ったより安く済みました。

9月くらいまでは特に不満はなかったのですが、回転を速くするために色々悩む中で、低い速度から回転に入るセクションが特に遅いということに気づきました。これは速度の勢いがないのでフロントサスを縮められない、つまりフロントサスが硬いことが原因のようでした。

年末にA級選手に乗ってもらった際にも、「バネも減衰も硬すぎる」というコメントを頂きました。2024に向けて仕様変更予定です。

プロテクター

コミネ(KOMINE) バイク用 CEレベル2セーフティジャケット ブラック L SK-823 CE規格レベル2 プロテクター

ジムカーナに転倒は付き物ということで、自分なりに少しいいものをと思って買いました。

肘などは個別のプロテクターだとずれやすいと思い、着るタイプを選択しました。

悪くはなかったのですが、転倒した際に結局肘がプロテクターのないところで地面にぶつかってしまったので、今は肘プロテクターだけ二重にしています。このモデルはどうやら他の人もそういう経験があるようで、対策をしているようです。

冬は薄いジャージでは寒いのですが、上記のコミネプロテクターの上にジャケットを着るのはキツイので、年末にはこちらを購入しました。その上に冬物のジャケットを着ています。

ステップ

VIPIH バックステップキット

ノーマルのステップは踏ん張り辛く、ブレーキペダルも踏み辛かったので、直ぐに交換しました。また、ステップが低いとつま先を擦ってブーツに穴が開いてしまうので、ステップの位置も高くする必要がありました。

転倒で曲がったりしたので、2個目を買いました。安いので助かっています。

タンクパッド

タンクパッド KTM DUKE 125 200 390

390DUKEはモタードチックな前寄りのシート位置なのですが、私としてはもう少し後ろが良いと感じていました。せめてシートの範囲内で目一杯後ろに座ろうとするのですが、力いっぱいニーグリップしても強いブレーキから入るターンなどで体が少しずつ前にずれてしまっていました。

タンクパッドを張ることで、体を支えるのが楽になり、前にずれることもなくなりました。これは地味ですが走る上でかなり重要なパーツです。夏の暑さなどで粘着力が低下して剥がれてきたので、9月に新しいパッドに更新しました。

ブーツ

コミネ(KOMINE) バイク用 BK-087

サーキット走行で使っていたブーツで始めたのですが、あまりにもつま先が削れるのでトゥスライダーが安く手に入るこちらのブーツを買いました。

しかし、トゥスライダーもみるみる削れてしまって、これまた交換してもきりが無いので、最近は膝用バンクセンサーを切ったものをエポキシ接着剤で張り付けて使っています。

このブーツの履き心地に関しては、硬いというレビューもありますが、私は特に気になっていません。

タイヤ

IRC(アイアールシー)井上ゴム バイクタイヤ RX-03 SPEC-R フロント 110/70-17

たくさん練習するとタイヤの金額も気になるところ。
ジムカーナやモタードで評判が良いというIRC RX-03を買いました。

当初、練習会では他の方から「え、バイアスなんですか!?」と驚かれてしまいました。ラジアルのほうが設置感が掴みやすく有利なのだそうです。

練習し始めの私としては、とりあえずグリップ力は高いと感じたし、十分練習になったので良かったと思いますが、公式戦に出るためにはダンロップタイヤを履く必要があり、練習と本番とでタイヤを変えるのも混乱するので、結局今はダンロップQ5で走っています。

高いので、練習用と本番用を使い分け、本番用がある程度減ったら練習用に回すようにしています。タイヤ交換が面倒ですが…

シート

「シートを低くすると良いよ」と、昔390DUKEに乗っていた方やその他経験者からも言われたので、ヤフオクでノーマルシートを調達し、スポンジをはがして乗ってみました。

結果としては、このページで書いているあらゆる改造の中で一番衝撃的な効果を発揮しました。

シートを低くするだけで、その日の走行で黙って2秒くらいタイムが上がりました。

ターンに入ってから向きが変わるまでのスピードが驚くほど上がり、初めは体がついていけないほどでした。その結果、180度以上曲がる場所は全て速くなったと思います。それまで回転が遅くてどうしたらいいか悩んでいたものが、ちょっと自信が出るほどに変わりました。

ただし、これを履かないと乗れないバイクになってしまいました💦

リアサス

YSS MONO LINE リアシングルショック 【MGシリーズ】 MG456

ノーマルはデュアルレートで、動き出しは弱くてすぐにストロークしてしまい、奥は硬過ぎて全然動かないという感じらしいです。私は鈍いので正直あまり違いが判らず、「たぶん良くなったんだろう」程度にしか感じませんでした。コースで同じ条件で比較したらいくらか違いは分かったかもしれませんが…

調整機構があるので、減衰や車高などを試したりするのはタイムが変わって興味深かったです。ただ、概ね出荷時の設定(調整範囲のセンター付近)が良い感じで、結局あまりいじっていません。

取り付けはこの向きで良いそうです。

ブレーキパッド

リアブレーキが減るだろうと思って予備を早めに用意していたのですが、思いのほか減りません。
ちょっと行き詰った感じがしていた8月に、なんとなく交換してみました。

交換したパッドの感想としては、特段の変化は感じず、制動力もコントロール性ももう少し欲しいところです。

エンジンガード

KOPHENIX エンジンガード

このバイクはバンクが深くなるとエンジンが当たるようになるということで、エンジンに穴が開いては困るのでエンジンガードを付けました。しかし、いまだにエンジンが当たるところまでバンクできたことがありません…。

内圧コントロールバルブ

エンブレの緩和に効果がある(ことがある)ということで付けようと思ったら、すでについていました(中古なので)。効果があるのかないのかわかりませんが、エンブレはきついです…

スプロケット

F15×R45が標準です。

回転でエンストの不安感はほとんどなく、すぐに吹け切ったりもしないので、ちょうど良い設定です。ロング側、ショート側試しましたが、結局純正に落ち着きました。

以下参考

ギア比ロング F15×R44
エンブレが緩和し扱いやすくなる半面、回転でのエンジン回転が落ちすぎる不安感や加速の悪さがあり、中、高速コースでもメリットはありませんでした。

ギア比ショート化 F14×R44
エンブレがきつく、加速も強いのでギクシャクしやすい。短い直線でも吹け切ってしまうので、シフト操作が忙しくなってしまう。

マフラー

中華製のスリップオンマフラー 3万円

抜けが良くなってエンブレが緩和したら良いな~という期待をしていたのですが、あまり変わらず。ただ、3.5kg軽量化はできました。
ノーマルと違って右出しになるので転倒した時に破損しないかなということと、パイロンに当たるのではないかという心配がありましたが、どちらも特に問題ない感じです。

バッフルを付けていれば音もそれほど大きくないので、とりあえず軽量化のメリットは得られました。バッフルを外したところ、燃調が合わないのかギクシャクするようになってしまいました。逆に言うと燃調を合わせれば性能向上も期待できるかもしれませんが、バッフル無しはちょっとうるさすぎます。

バッテリー

家にたまたまあったリチウムバッテリーに交換しました。(前乗っていたバイクに付けていたもの)

単純に1.5kg軽くなりました。タイムへの影響はわかりませんが、軽さは正義です。

(番外編)タープ

練習でも大会でも雨に降られることは必ず出てくると思います。車のリアゲートだけでは雨避けとしては不十分です。横から吹き込んでくるし、バイクは当然入りきらないです。また、夏は日影があるとないとで全然違います。
みなさん4本脚の折りたたみタープテントを使っていますね。あれを買ったほうが良いかとも思ったのですが、

私の車には積むのがキツそう
家でも置いておくのが邪魔そう
風で飛ばされると大変なので、重りも必要
やや値段が高い
一人で開いたり閉じたりはちょっとやり辛そう

等々デメリットが思い浮かんでしまい、あまり乗り気ではありませんでした。そこで、リアゲートに横幕を付ける形になるこちらを導入しました。

iBeamed リアゲートタープ

使い心地としては、

横からの雨の吹込みは防げる
一応日影は作れる(ないよりはマシというレベル)
バイクはほとんど覆えない
真夏は2面を垂らすともう熱がこもって居られない

ということで、「ないよりはマシ」レベルではあるものの、雨の吹込みと日影の確保は最低限出来るかなというところです。4本脚テントタープのほうが快適性はあるでしょうが、デメリットの事を考えれば、今のところはこちらのリアゲートタープで正解だったかなと思っています。

夏はあまりの暑さに、初めてこれも買いました。

ステアリング切れ角制限

390DUKEはノーマルのままだとステアリングが切れ過ぎるので制限しているとのことで、私も試してみました。

方法としては、両面テープでストッパーにワッシャーを貼り付けるというかなりお手軽な方法です。もし具合が良いようならもっとしっかりした方法を考えようと思っておりました。

切れ角が少なくするということは、小回りするためによりバンク角と旋回速度を上げなくてはならないのですが、私にはそれがなかなか対応できませんでした。半日走って嫌になり、元に戻してしまいました。

とりあえず今のところはノーマルの切れ角でタイムもまだ伸びしろがありそうなので、当面はノーマル状態で行こうと思っています。

フロントフォーク突き出し

390DUKEではマイナス突き出ししているという情報を得たのでやってみました。

ノーマルが約0.5mm突き出ししていたのに対して、2.5mmマイナス(トータルでマイナス3mm)としました。
セルフステアが強く、緩いターンでもバイクをバンクさせるのが重かったのですが、それが解消しました。

現在はさらにマイナス4mm(トータルでマイナス7mm)になっています。

この変更はシート変更の次くらいにインパクトがありました。タイム自体がコレですぐに極端に上がったというわけではないのですが、緩いターンのセクションなどでぎくしゃくしてしまい、イメージ通りに走らせられない苛立ちがつのっていたものが、かなり走りやすくなり、乗っていて気持ちいいとか楽しいという感覚が得られるようになったのです。

来シーズンは別な車両に乗りたいと思っていたのですが、「この乗り味ならもう少しこのバイクで頑張ってもいいかも」という気持ちに変化しました。もっと早く試してみれば良かったと思う変更です。

2024シーズンに向けて

以下を予定しています。

・フロントブレーキマスターシリンダー変更
・前後ブレーキパッド変更
・フロントサス減衰抜き、スプリングレート下げ
・シート後ろに座れるように加工?

サスは大きな変更になるので、前後バランスのとり直しやライディングフォームや走り方にも影響するかもしれず、慣れるのには時間がかかるかもしれません。どうなるかドキドキです。

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