ウミガメ練習会翌日、今度はダンロップ練習会に参加しました。体調が悪いのに強行にもほどがあるのですが、翌週が初大会であり、その大会会場であるつくばサーキットジムカーナ場に、私は一度も行ったことが無いため、本番前にどうしても一度走りたかったのです。
タイヤもウミガメ練習会から帰宅した後に、必死こいて本番用のダンロップQ5に組み替えました。初めてのタイヤ、初めてのコースでの大会など、まともに走れるとは思えません。なので、この練習はとても大事なのです。
コース
一周1分10~20秒くらいの短めのコースで、シンプルなようで、いろいろなパターンのターンが盛り込まれています。スタート直後が複雑に見えますが、憶えるのは難しくないレイアウトです。注意点としては、トミンのようにコースがグリーンなどで区切られていないため、他のパイロンが目に入って、次のパイロンを見失ってしまう可能性があるということでしょうか。しかし私は前の仕事でこういうコースは走り慣れているので、パイロンの置き方に法則性があれば、大丈夫かなと思っています。
タイヤ
これまでのIRC RX-03 SPEC-Rに換えて、ダンロップQ5です。
「バイアスつかってるの!?」とさんざん言われたRX-03ですが、かなり走り込んで慣れてきて、最近はいい気分で走れておりました。
一方ダンロップQ5はみんな使っている定番タイヤで間違いは無いと思うのですが、果たして性能をきちんと引き出すことが出来るのか、一抹の不安がありました。
交換している時に驚いたのはリヤタイヤの重さの違いです。RX-03よりQ5のほうが1.5kgくらい軽くて驚きました。ちなみに扁平もサイズも違います。一応Q5のほうがこのバイク本来のサイズです。
走行開始
グループ分けは緑ゼッケンのシード選手と、黄色ゼッケンのノーシードの2グループに分かれ、さらにタイムアタックコースに入れるのは奇数偶数でも分けられる形になっていました。そしてこの練習会の初参加者は赤ゼッケンとなり、黄色グループと共に走ります。違いとしては、コースマーシャルの担当が免除されるということでした。
また、スタッフも一緒に走っていて、先導などもしてもらえる?ようでした。
まずはクラス分けなしのフリー走行時間となりましたので、8の字で新タイヤの皮むきとフィーリングを確認しました。タイムアタックコースもまだ空いていたので、さっそく入って見ました。走行時間が少なそうなので、もったいぶっている場合ではないのです。
この日の朝、SRTTジムカーナでお世話になっている作田さんに「1周目から間違わずに走る自信がない」というような話をしたところ、「これでいいや」にならないように徹底的憶えて走行のイメージまで持てるように、という内容のアドバイスを頂きました。私も正直ちょっと憶えるのに慣れてきた部分があるのですが、憶えたと思って走り始めたら結局間違えたり、間違えそうになってタイムロスしたりということが実際に起きていたので、やはりその辺徹底しなくてはならないと改めてその重要性を認識しました。それを踏まえ…られているかはわかりませんが、今回はどうだったかというと…
1周目 1分23秒792
2周目 1分37秒249(パイロン倒し)
3周目 1分19秒809(足つき)
という感じでした。1周目はコース間違いこそはありませんでしたが、セクションのつなぎで一瞬左右を間違いそうになるなど、タイムへの影響があったと思います。それと、3周目と比べると大きくタイムが劣ることからも、全体的に様子見して抑えているというか、攻められないという課題が明らかです。
そしてQ5の感想ですが、RX-03に比べてグリップが凄く高いとか走りやすいとかは特に感じませんでした。路面もRX-03で走っていたトミンとは違うので、グリップに関しては単純比較はできませんが、走行特性やハンドリングについてもこれと言って感想もなく、「こういうものかな」という状態。まだまだ使い切れるレベルではないということなのかなと思います。感覚もにぶいですが。
スラロームトレイン走行
次にスラロームコースでペースを上げていきました。
トレイン走行をしても良いということで、適当にペースの良さそうな人を追いかけたり、スタッフの人を追いかけたりしました。特にスタッフの人はシードの速い人のようで、ちぎられたし、とても勉強になりました。タイムアタックの練習ばかりしていましたが、こういう練習も良いと思いました。
それにしても狭いエリアにギチギチにスラロームコースを作って、すれ違いや戻り路など、転倒やオーバーランがあったらかなりヤバいことになりそうなレイアウトで大丈夫なのかなと思いながら走っていました。前職のスクールだったら考えられないけれど、これが成り立つ環境というのは私は好きです。
タイムアタック1
4周目 1分20秒667(コースミス未遂)
5周目 1分17秒944(パイロン接触1)
6周目 転倒
7周目 1分17秒508
8周目 1分17秒935(コースミス)
大会前ということもあって、ちょっと焦りがありましたね。結果、かなりとっ散らかりました。転倒も今までの極低速コケと違って、ちょっと痛かったです。焦ってフルバンクからアクセルを開けた転倒でした。
タイムアタック2
9周目 1分18秒279
10周目 1分17秒941
11周目 1分16秒212(今回のベストタイム)
12周目 1分16秒372
13周目 1分16秒644
とっ散らかったことを反省し、落ち着いてまとめました。大体イメージ通りに走れているけれど、1周目タイヤを使いきれていない。3周目にベストタイムが出ましたが、本番では2周目までに出さなければいけません。
空気圧・ステップワーク・アイドリングアップ
スラロームの時間に、以下の3点を試しました。
・空気圧
Q5の空気圧どのくらいが良いのかよくわかりませんが、いつも低めが好みなので適当に1.75くらいで走っていました。スラローム時間にとりあえず1.7に下げてみましたがこのくらいの変化だとよくわかりませんでした。
・ステップワーク
ステップの足の置き方について、今は普通に土踏まずで踏んでいるのですが、つま先が擦らないようにブレーキ操作をしない左足だけでもつま先で踏むことでもっと深くバンクさせていければと考えました。しかし、接地する限界よりも私の走りの限界が先に来てしまい、また、バンク具合が良くわからず不安になってしまいました。
・アイドリングアップ
回転など小さい旋回での安定やエンブレの軽減のために、アイドリングを上げたいと思っていました。390DUKEはワイヤー式スロットルなので、アジャスターを回してあげれば単純にアイドリングを上げられると思ったのですが…
やってみるとエンジンを再始動した際に、エンジン回転数が元に戻ってしまうということがわかりました。
ECUが回転数が異常だと検知して、燃料の調整をして回転数を落としてしまうようです。ECUの中身はこの場ではどうしようもないので、アイドリングアップは断念しました。そしてアジャスターのもとの位置が分からなくなりました…
タイムアタック3
大会前の最後のタイムアタックなので、タイヤウォーマーを掛けて、大会と同じつもりで1,2周目を走ってみました。
14周目 1分18秒152
ドンツキが気になり、回転などのアクセル開け始めにバイクが起き上がってしまうことが何度かあり、タイムロスしました。
15周目 転倒
前半の8の字的に回っていくターンでフロントから転倒。なんでもないターンだったけれど、タイムを出そうと焦って回り切る前にアクセルを開けるからです。1回目の転倒と同じようなことですね。
16周目 1分18秒236
17周目 1分18秒224
18周目 1分17秒267
ギクシャクするわ、転倒するわ、タイムは上がらないわということになってしまいました。大会前最後の走行でこれか…という感じです。
まとめ
・タイヤ
違和感はあまりなく、まぁまぁ慣れました。空気圧は最後が1.7でタイムがイマイチだったので、とりあえず1.8で行くことに。
・路面の感触
グリップが良いという感じは無く、少し不安感あり
・小旋回
最後の最後、急にドンツキが気になり始めました。スロットルのアジャスターをいじった影響かもしれないと不安になってしまいました。
・タイム
全体のトップのタイムは1分8秒933ということで…
ベストタイムで110.56%
最後の本番イメージの走行で113.37%
という結果でした。これだけ見るとまずまずの結果ですが、本当の最初のタイムで計算すれば121.46%です。実際に本番2本で出せるタイムとなると、C2昇格基準の115%切りというのは、かなり厳しいラインだと感じました。
小回りが少なく憶えやすいのコースで、緊張しすぎずにある程度まとめた走りが出来れば、ナントカ届くかなというところ。凄く上手く走れれば昇格の可能性はある思うと、余計にプレッシャーを感じてしまいそうです。メンタルコントロールも重要ですね。