今回の課題
一週間前にハスクバーナSM450Rを試してメタメタの結果になり、ここまでの練習で培ったものが崩壊したような状態になりましたので、一刻も早く感覚を戻さねば年を越せないということで…
・390DUKEに戻って、しっかり感触を取り戻すこと
・回転で半クラッチを使う
・立ち上がりの加速にスムーズに繋げる走り方
を課題としました。しかし今回のコースに大きな課題が潜んでいました。
今回のコース
スタート直後の①を通ることがこの日の課題の全てと言っても過言ではありませんでした。
通り方としては大きく分けて以下の二通りになります。言うまでもなく緑のラインが圧倒的に速いのですが、非常にスペースが狭いのでギリギリのターンとなります。大回りすればコースアウトするか右のパイロンをフルバンクで踏んでしまうので、転倒の恐怖があります。黒いラインは横方向にスペースを使えるので回り切ることはできますが、C1入賞を目指す私としては、このラインでは勝負にならないと思いました。
下見の段階では自分なら行けると思ったのですが…
走行1
ウォーミングアップでは、1週間前のSM450Rの感覚が残っていて、動きの違いに戸惑いました。特に回転についてはまるでリセットされてしまったかのようで、1年間乗ってきたのに1回別のバイクで練習しただけでこんなに感覚が変わってしまうものかと驚きました。それだけ微妙な操作が必要だということなのかなと思います。
また、390DUKEのフロントブレーキが全然効かないことに驚きました。来年に向けてブレーキの強化もメニューに加えることにします。
そんなわけで少し感覚を取り戻すのに時間が必要だったので、1周目は①は無難に黒いラインで通過。タイムも遅いですが、今回は仕方ないということにします。
そして2周目、緑のラインを試してみましたが、見事撃沈。想像以上にきつく感じ、回り切れる感じがしませんでした。
とりあえず黒のラインでペースを上げていき、最後にもう一度チャレンジしましたが、やはりダメでした。
L1 1分18秒091(足つき1)
L2 1分15秒898(回り切れないミスコース)
L3 1分15秒052
L4 1分14秒688
L5 1分13秒808
L6 1分14秒183
L7 1分15秒398(回り切れないミスコース)
走行2
マーシャルしながらAグループを見ていましたが、失敗もあるもののしっかり緑のラインで回り切れています。上手くいっている人を参考に、何度か挑戦しましたが全て撃沈。足を着いてもなかなか回り切れないという体たらくでした。
L8 1分16秒147(コースアウト)
L9 1分13秒857(足つき1パイロン1)
L10 1分13秒667
L11 1分12秒560
L12 1分13秒081
L13 1分12秒255(足つき1)
L14 ー(コースアウト)
走行3
空気圧温感1.7→1.63(走行2終了直後に調整)
GSX-R1000でも①のところを緑のラインで通れているのを見て、もう無難なラインで通っている場合ではないと思いました。転倒の怖さはありますが、足を着けばとりあえず回り切れるのではないかと頑張ったのですが、足を着いてもパイロンに当たるなど非常に厳しかったです。結局クリアーできたのは1回のみでした。
しかし、その1回でいきなり11秒台を通り越して10秒台に入り、やはりこのラインで行くしかないし、ちゃんとまとめられたら9秒台まで行けると感じました。
L15 1分17秒910(回り切れないミスコース)
L16 1分14秒374(足つき4パイロン2)
L17 1分13秒797(足つき1)
L18 1分12秒225(パイロン1)
L19 1分12秒420(パイロン1)
L20 1分10秒416(パイロン1・①緑のライン初成功)
L21 1分13秒402(回り切れないミスコース)
フリー走行時間
①のセクションがあまりにも通れないので、フリー時間も練習です。記録されないので、色々トライしてみました。思いっきりリーンアウトにすることで、足を着かなくても行けそうな感じがしたのですが、なかなか再現できない…
L22 1分22秒536(回り切れないコースアウト)
L23 1分22秒088(足つき1パイロン1)
L24 1分17秒914(緑のラインは行けたが、別のところをミスコース)
L25 1分16秒084(回り切れないミスコース)
L26 ー(回り切れないミスコース)
L27 ー(回り切れないミスコース)
走行4
まだまだ①のところ怖いですが、あそこを妥協していたらしょうがないので、決意の全トライです。ノーペナで行けたのは結局1回だけ。タイム更新はできなかったですが、一応ノーペナで10秒台の記録が残せました。
L28 1分11秒877(足つき2、パイロン2)
L29 1分11秒847(足つき1、パイロン4)
L30 1分12秒779(回り切れないミスコース)
L31 1分19秒801(パイロン踏み、足つき1)
L32 1分10秒796
L33 ー(①パイロン踏み、回転で転倒)
L34 1分10秒742(パイロン1)
L35 1分13秒527(回り切れないミスコース)
走行5
見ていた人にアドバイスをもらったのですが、失敗は主に倒すタイミングが早くてきついラインになってしまうパターンと、旋回中にアクセルが入り過ぎて起きてしまう2パターンがだったようです。
自分としてはもう少しタイミングの正確さがあると思っていたのですが、そうでもなかったことが明白になってしまいました。考えてみれば、よくパイロンに当たってしまうのもそれが原因ですよね。アクセルを戻すタイミング、ブレーキの強さやリリース具合、倒しこむタイミング、すべての正確性をもっと高めないといけません。
そして40周目からやっと連続で成功させることができました。結局ポイントだったのは上にあげたことの他に、目線でした。
回り切れなくてパイロンに当たってしまう不安から、旋回後半出口を見ていなくてはならないときに目線がパイロンに残ってしまい、そのまま回っていれば通れるところで、バイクが起きてしまうのです。最後は技術の問題よりも、自信の問題でした。回り切れると信じてパイロンを見なければ行けるのです。でも頭でわかっていても難しい。「掴んだ!」と思ったけれど、最後の周はまた見てしまいました。
L36 1分14秒772(回り切れないコースアウトとミスコース)
L37 ー(①でエンスト転倒)
L38 1分15秒375(パイロン踏み)
L39 1分12秒108(足つき2)
L40 1分11秒180
L41 1分10秒759 ☆
L42 1分11秒604
L43 1分26秒443(回り切れないミスコース)
まとめ
トップタイム比 105.404%
①セクション成功率 18%(6回/33トライ)
とにもかくにも、またこれまでのレベルまでは戻ってこれました。前回390DUKEに乗った時よりは落ちていますが、でも105%台は嬉しいです。それに、①の課題のところで苦労しましたが、それ以外のところは割と上手く走れた気もしたし、そのうえでまだ削れる部分もあると感じました。
今回は通れるか通れないかギリギリの課題のおかげで、自分の足りなかった部分がはっきり見えてとても有意義でした。
・パイロンへ進入する速度やタイミングの正確性が足りないこと
・小回りが思ったほど出来ていないこと
・自信がない事によって、パイロンを気にするから失敗すること
また、SM450Rとの比較でブレーキの弱さを再認識しました。フロントマスターシリンダーをグレードアップすることやABSの撤去、リアブレーキの強化(ブレーキパッドなど)を来シーズンに向けて計画していきたいと思います。
課題としていた回転での半クラ使用については今のところできる気がしないですが、今後の課題として少し長いスパンで身に付けて行ければと思います。コーナーからの加速を早く始めることについては、ところどころで意識はしましたが、余裕が無くてあまりトライはできなかったです。こちらも継続課題です。