ラジコン レビュー

【ラジコン#27】① ダートクロスのダート初走行と3台対決 【つくパー24】

2024年7月8日(火)、つくばラジコンパークでレーザーSBダートクロスとターボスコーピオンのダート初走行をしました。また、104002バイオレントも含め、3台のオフロードタイム対決をしました。

この日のやりたいこと

メインはレーザーSBダートクロスのダート初走行です。前の週にカーペットでの走行具合を確認しましたので、次はオフロードでどのくらい走ってくれるかというレビューをします。

合わせて、ターボスコーピオンもダート初走行させることにしました。ロマン枠の復刻モデルなので大事にきれいに飾っておきたい気持ちもありましたが、やはり走らせてこそですし、そのほうがよりロマンを堪能できると思います。

そして比較もかねて久しぶりに104002バイオレントを走行させます。

つくばラジコンパークオフロードコース、左回りで走行し、初めてオフロードでのタイム計測を行います。

ダートクロスのダート初走行

走行①~②(中断して途中からタイム計測)
ベストタイム15秒10

走行③
ベストタイム14秒43

走りはじめ、「結構暴れん坊だな」と思いました。アンダーステア傾向だと思っていたら意外とリアが巻き込み、スピンすることもあるほどだったのが意外でした。しかし、この日はカラカラに乾いたコンディションで砂も浮いており、他の走行車もいなかったことからかなり滑りやすいコンディションだったことが大きかったようです。

モーターは104002バイオレントについているモーターよりは遅かったです。というか、バイオレントのモーターは一体何ターンなのでしょう、あっちが速いと言ったほうが良いかと思います。ル・マン240ゴールドブラシレスモーターは、このコースで走らせるうえでは、気持ちよくアクセルを開けれて速さも楽しめるちょうど良いパワー感でした。ちなみにピニオンギアはキット標準より2T大きい26Tを付けています。

車高は16mmくらいで、オフロードを走らせるには低いと思ったのですが、底をバンバン打つような感じでもなかったのでとりあえずそのまま走りました。

多少バンプにはじかれることもありましたが、バイオレントより姿勢が乱されないので狙った走行ラインを外すことが少なく、コースパイプに引っかかることは非常に少なかったです。ジャンプの姿勢や着地も問題なく、滑る路面には苦労しながらも順調に周回を重ねることができました。

走行②になると走行ラインに浮いた砂がなくなってグリップが上がったのを感じました。ストレートから左に回り込む大回りの1~2コーナーをうまく失速させずにスムーズに走ることや、後半のS字区間でインを外さないライン取りなど、タイムを測りながら走ることでだんだんにブラッシュアップされていく感じがしました。

そして目標設定した14秒台、それも14秒前半まで行くことができました。足回りの良さと4WDの安定性を感じることができました。

ターボスコーピオンのダート初走行

走行①
ベストタイム17秒11

走行②
ベストタイム16秒81

モーターはGフォースのNEO FAST 17.5T、当然ダートクロスより遅いのですが、特に不足は感じませんでした。むしろ、アクセル操作をかなり気を付けないと直線すらアクセル全開に出来ませんので、これ以上パワーがあっても暴れるだけだったでしょう。

2WDなので当然ダートクロスよりトラクションが悪く、アクセルワークが悪いとすぐにスピンしてしまうため、普通に走らせるということだけでもダートクロスよりも大幅に難易度が高かったです。タイムははじめ20秒をなかなか切ることができずでした。

丁寧なアクセル操作とライントレースを行って初めてタイムが上がるということで、よく言えば大変練習になる、悪く言えばじれったくてスカッとしない走行フィールと言えます。ただ、速い遅いは置いておいて、サスペンションがシュコシュコ動いてギャップを吸収する様子がいかにも「バギーを走らせている」という気分にさせてくれます。

また、何より「80年代のあの頃、各地のコースでこんな風に走っていたんだな~」という、懐かしむような、熱狂のラジコンブーム時代の景色が蘇っているような、何とも言えないエモーショナルな気分になりました。これは部屋に飾っていては感じることができなかったわけで、走らせて正解だったなと思いました。ビンテージ品って大事に取っておきがちですが、使ってこそ感じられるものが、このような復刻版ですらあるんだなと気づかされました。

走行②では路面も良くなってきたところでだいぶ走りやすくなり、こちらも目標の16秒台に入りましたし、17秒前半も結構コンスタントに出せて気持ちよく走れました。

104002バイオレント久しぶりの走行

最後に走らせたのはいつ以来か、たぶん2か月くらい放置していたような気がします。その間全くメンテナンスしていません。

走らせてみるとガラガラと変な音はするし、サーボセイバーは緩み切ってハンドルが切れなくなるし、原因不明の電源オフが発生するなどなかなかアヤシイ状態です。そしてダンパーもサスアームもメチャメチャ渋い。比較の土俵に上げるのが申し訳ないくらいですが、安いのが取り柄のバイオレントなのでそのまま頑張ってもらいます。

走行①
ベストタイム 15秒61

走行②
ベストタイム 14秒95

走らせてみると、結構スピンしました。ダートクロスで結構苦労した印象だったのも路面の影響だったのだと確認することができたので、走らせてよかったです。パワーはやはり圧倒的ですが、このコースだと気持ちよくアクセルを開けるとすぐにオーバーランしてしまうので、オーバーパワーな感じです。また、スピンしないまでもギャップに引っかかってラインを乱されるので、結構コースパイプに引っかかります。

走行②では大きくタイムを短縮しましたが、ベストタイムはほとんど一発タイムで、アベレージで出せるタイムは16秒台と大きく落ちてしまいます。足回りの動きが悪いことが大きく影響していると思います。

3台対決の結果とまとめ

1位 ダートクロス 14秒43
2位 バイオレント 14秒95
3位 ターボスコーピオン 16秒81

という結果になりました。

新車のダートクロスが無事1位で良かったです。バイオレントもベストタイムは結構肉薄しましたが、ほとんどまぐれのような一発タイムであり、普通に出せるタイムは16秒台というところ。15秒台に入れるのもなかなか難しい状況でしたので、差は大きかったと思います。ただ、バイオレントのサス周りをリフレッシュしてもう少しましなダンパーを付け、もう少し速いサーボに交換したら、逆転もありうると思います。バイオレントは現行ハイエンドのコピー品ですから、ちゃんと機能すればもっと良く走るはずです。

ダートクロスは足回りの良さを生かしてスムーズに速度を落とさない走りをするとタイムがポンと上がりました。さすが4WDだけにトラクションのかかりも安定していて、基本的に弱アンダーの特性かと思いますが、曲がらない感じも切れ角不足も特に感じませんでした。モーターの速さはコースのサイズに対してちょうど良く、走りやすく、特に今回のコンディションではタイムを出すのにバランスが良かったと思います。が、ちょっと刺激に欠ける気がしないでもないですね。ブースト、ターボ、進角などの設定をいじってもう少し速くしてみたいという欲求は感じました。

ターボスコーピオンは他の2台と勝負させるには、2WDである上に設計も古く、モーターも遅く、あまりにも不利な戦いでした。ただ、タイムという指標には表れない走らせての面白さという意味では、4WDとはかなり違ったものなんだなと再確認しました。アクセルを開けられないじれったさがありますが、車体の姿勢をちゃんとコントロールし、ラインや加速減速など、コーナリングの組み立てを考えて走らせると思いのほか速く走れるという面白さと、うまく行った時の達成感がありました。2WDは玄人好みというか、渋めの楽しみ方な感じがします。

三者三様ならぬ三車三様、こういう対決も面白いものですね。

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