サイドバッグを購入しましたので、テストを兼ねたキャンプツーリングです。
ドッペルギャンガーのDBT595-BKです。
容量は28Lです。左右で40Lくらいある製品が多かった中、値段も高かったのですが敢えて容量が少ないものを選んでいます。実際のところ、40Lのサイドバッグはかなり存在感があって仰々しい感じがするし、そこまでの積載量は必要ないと思ったからです。一般的には「大は小を兼ねる」ですが、この場合はそうでもないですね。
大きいサイドバッグの難点としては、横幅が増えた分の車両感覚に慣れが必要ということです。乗車時は視界に入らないので忘れてしまいがちです。パニアケース付きのBMWを借りたオーストラリアツーリングの時は、ぶつけて破損させてしまいました。
また、私の車両の場合、ウインカーが隠れないように前にずらさなくてはならないため、大きいといろいろと不都合が出てくることが想像されました。そして積載量に余裕があると余計なものを持ちがちです。必要なものに絞った身軽なツーリングを目指しているので、できればサイドバッグはつけたくない位です。
しかしながら、キャンプツーリングに際して、今使っているフィールドシートバッグだと、何とか必要なものは入りきるものの、炭や食材等をもっていこうとするとかなり厳しくなってしまうため、今回購入しました。実は1290にサイドバッグを買ったのは2回目です。1回目は2018年に四国に行くために買いました。
この時の物は防水ではなく、雨カバーはあったものの、内側からタイヤの巻き上げ水が入ってびしょびしょになってしまい、使い勝手が悪かったので売却しました。その教訓もあり、今回は絶対に完全防水の物から選択しました。
最初の目的地は下仁田の「一番」さん。
少し前にドラマ『孤独のグルメ』の再放送を見て、行ってみたいと思っていたところです。
ドラマで井之頭五郎が食べていたのが、タンメンと餃子。どちらも私の大好物です。
独特な太麺にボリュームたっぷりの野菜を乗せたタンメン650円。その場で伸ばした皮で作られた餃子、450円。
特に餃子はもちもちの皮のうまみ、食べ応えが最高でした。昼の営業時間14時までに対して、きわどい13時40分到着でしたが、無事食べることが出来ました。
ちなみにこちらのお店は写真のように路地にあるため、駐車は難しいですが、近くに観光客用の無料駐車場が利用できます。
食べ終わった後は店の近くにあるAコープにて食材の買い出しです。
ここ以降キャンプ場までにスーパーマーケットはおそらく無いです。とはいえ、ここはしっかりとした品ぞろえがありました、食材の調達には十分です。
妙義山に寄り道をしました。ここの景色は日本離れしています。
そして16時半頃、「荒船パノラマキャンプフィールド」に到着です。
ここは旧「内山牧場キャンプ場」です。名前を変えてリニューアルしたんですね。
バイクの利用料は見晴らしの良い「パノラマビュー」サイトで1,200円、少し見晴らしの劣る「荒船ビュー」サイトですと700円とリーズナブルです。見晴らしが劣るといっても、そんなに大きくは変わらない気がします。
今回は1,200円のパノラマビューサイトを予約。前日の11時59分までは予約できます。
私がキャンプでストレスを感じてしまうことの一つに、「テントを張る場所を決めること」があります。これがなかなか悩ましい。
チェックポイントを書き出してみると、
- 見晴らしは良いか
- 地面は平らか
- ペグは刺さるか
- 周囲の人との位置関係
- 風向きや風の強さ
- トイレや炊事場との位置関係
- 水がたまる場所ではないか
- 草むらや木との位置関係
- 太陽との位置関係
1については当然のような気もしますが、サイトからの見晴らしだけに固執しすぎると快適性を損なう場合もありますので、それ以外の項目とのバランスが大事なのです。
2について、地面が斜めになっていたりデコボコだったりすると、非常に寝苦しいです。また、石がゴツゴツしているなども見逃しがちですが、横になってから出っ張った石が酷く気になることがあります。
3、ペグが刺さらない、または柔らかすぎて固定できないのは結構厄介です。フライをしっかり張れないと通気性が悪化し、暑い時期などはかなりしんどいです。また、寒い時期はフライがたるんでインナーテントに接触すると、結露した水が伝ってきてしまうかもしれません。
4、周囲の人と目が合いやすいと気まずくて落ち着かないですね。また、グループキャンパーの近くだとうるさい場合があります。いびきなども結構響きます。
5、火を使うときは弱い風でも結構影響します。景色のいいところは大体風があるので、景色とトレードオフになることもあります。弱ければ風よけなどで対処できますので、どのレベルの風かによります。
6、トイレや炊事場は遠いと不便です。一方で近いと、臭いが漂ってきたり、絶えず近くを人が行き来する状態になります。
7、山の天気は本当に不安定なので、晴れの予報でも夜中に雨が降るなんてことはよくあります。そういう場合に、水がたまるような場所だとテントへの浸水や、雨が上がった後にぬかるむなどして悲惨なことになります。
8、草むらが近くにあると虫がたかってくることがあります。また、上に木が茂っていると、毛虫が落ちてきたりします。これらは木の種類や時期によります。
9、寒い時期は朝少しでも太陽が当たるところにすることで、暖かさがまったく違いますし、テントの乾きも早くなります。一方暑い時期は、いかに日陰になるかを考える必要があります。そうしないと太陽に焼かれるので、朝日とともに起きるしかなくなってしまいます。
と、これだけのたくさんの条件を考えなければなりません。張ってから後で動かすのは面倒ですし、その頃には移動したい場所も埋まってしまうかもしれません。しかし、これらの条件が完璧な場所などなかなかないので、どれを重要視するかで悩んじゃいますね。いっそキャンプ場所を指定された方が気が楽かもしれません💦
今回の場所はこんな感じです。荒船山を正面に見て、ちょっと木はありますが、景色は二重丸です。
ただし、ちょっと斜めです。こういう場合はデコボコしていなければ頭を高い方にして寝ることで大きな問題は無いです。炊事場やトイレもまずまずの近さで、しかし動線は離れているので落ち着けます。なかなか条件のいい場所に張れたと思います。
まずは炭に火をつけます。今回は安い炭とオガ備長炭のハイブリッドです。
安い炭はさすがに火が着きやすく、着火剤と紙を丸めたもので大丈夫でした。そうなれば後は備長炭を乗せておくだけで、いずれ火が入ります。
今回のNewアイテムその2、イワタニのジュニアコンパクトバーナー
今まで使っていたスノーピークのOD缶用のバーナーはとてもコンパクトで良いのですが、いかんせんOD缶は高いし入手性も良くない。実はCB缶からOD缶へ詰め替えをしているのですが、やっぱりリスクもあるしあまりいい気分じゃなかったので、CB缶が使えるこの製品、ついに買ってしまいました。しかしながら収納サイズは相当大きくなりますね。通常の一泊キャンプなら、これまでのバーナーのほうが良さそうです。こちらは連泊用ということですね。
初調理は「砂肝コリコリ焼」。OD缶のタイプよりも五徳の位置が低く、バーナー自体も安定しているので安心感があります。また、風の影響も受けにくいかもしれません。
それではそろそろビールを・・・というところで、栓抜きが無い! と一瞬焦ったのですが、前回のキャンプの買い出しで何気なく勧められて買ったこの100均ナイフ。これに栓抜きがついていて、事なきを得ました。無ければプライヤーで開ける羽目になるところでした。
ビールは岩手の「ベアレン」というクラフトビール。視聴者の方から送っていただいたものです! 意外に飲みやすく、また、特別感が合って良いです。
日が暮れます。キャンプ場に霧が漂って幻想的。
そして正面の荒船山も、ふもとが雲海で隠れて浮き上がったように見えています。
こんな景色が見れるのはなかなか幸運ではないでしょうか!?
風で霧が動いて、キャンプ場が真っ白に。
コンビニで買った冷凍エビピラフを炒めていただきます。
100均の焼き網を使います。このサイズだとうまく柱の出っ張りにハマるので網がずれずに安定します。
この網は使い捨てにするのが良いかなと思いました。洗ってもあまり綺麗にならないし、しばらくすると錆びてしまいます。
豚かしら肉のニンニクみそ焼きです。味が付いているのを焼くだけ、簡単です。
ビール2本目。この時点でもう十分満足していたのですが、せっかく持ってきたからとなんとなく開けてしまいました。でも半分くらいしか飲みませんでした。
食べ終わって炭火を眺めながらぼーっとしています。
こういう時は焚火のほうが良いかもしれませんが、炭だと長持ちするのが良いところです。
しかし、備長炭は長もちしすぎるので、結局は消火して寝ることになりました。
後半に続く・・・