2024年12月7日(土)、トミンモーターランドでのJAGE練習会に参加しました。かなりハードな転倒で体も車体も心もダメージを受けてしまいました。
今回の目的
JAGE杯前日練習。
練習用のタイヤもないし、待ち時間の長いJAGE練習会のタイムアタックは季節的にタイヤが冷えて危ないので、練習会はパスしようと思っていました。しかし、セッティングについて確認したいことや試したいこともあったし、1年の最後にいい結果を残せるようにという気持ちで、急遽参加することにしました。
やりたいこと
・前回SRTTジムカーナで変更したセッティングとそれ以前のセッティングとの比較
・リアに重りを乗せてリア荷重を増やす
今回のコース
前回ほどではないですが、いつものタイトなコースになっています。
走行
走行①
フロントタイヤ US製Q5 練習用
リアタイヤ Q5A
L1 50秒950
L2 49秒018
L3 転倒
フロントブレーキロックによる激しい転倒で車体が各所破損
走行②
仮ハンドルストッパー取り付け(右の切れ角少ない状態)
フロントブレーキマスターシリンダーFRANDO→ノーマル
L4 57秒940
午後
走行③
仮ハンドルストッパー(修正して左右ほぼ同じ切れ角)
L5 49秒598
L6 49秒385
リアサス伸び側減衰 9クリック緩め
L7 50秒273
L8 49秒691
リアサス伸び側減衰 5クリック締め
L9 49秒054
リア小物入れに約1kgのウエイト搭載
L10 50秒001
L11 49秒2..
走行④
本番用タイヤに変更 前後US製Q5(中古)
L12 47秒545
L13 計測エラー
まとめ
ベストタイム 47秒545
トップタイム比 110.058%
【転倒による車体のダメージ】
・右エンジンハンガー取り付け部一部破断 → そのまま
・フロントブレーキスイッチ破損 → ノーマルマスターシリンダーに交換
・右ハンドルストッパー破損 → フォークに当てる仮のストッパーを設置
車体のダメージ大きく、翌日の大会は出られないかと思いましたが、気を取り直して修復した結果、走行には大きな影響は無いところまで戻すことができました。
【体のダメージ】
右足の膝を中心に、太ももとふくらはぎも強く打撲しており痛みがありましたが、走行はできる状態でした。一晩経って痛みが強まることもあるので、その場合はリタイヤすることにしました。
【心のダメージ】
リスクを犯しているつもりもないタイミングで突然の転倒。そして、バイクが起きた状態からフロントをすくわれる激しい転倒ということで、かなり恐怖感がついてしまいました。再開後はなかなかタイヤに荷重を掛けられず、翌日の大会に出る気力もなくなり、出ない理由を探している状態でした。
しかし、ハンドルストッパーを修正してフィーリングが同じになってきたらそれなりに走れるようになり、本番用のタイヤではフィーリングも良くなってまずまずの走りは出来ました。ただ、フロントブレーキに関して不安が強く、これまでのような強くかける進入は出来なくなりました。
【転倒の原因】
転倒の原因は2つが重なったためと思います
・ラフなブレーキ操作
・路面の勾配
スタートの加速でフロントの荷重が抜けている状態からフルブレーキするポイントでした。それに加え、水勾配の頂点をちょうど超えた場所だったようです。つまり登り勾配から下り勾配に変化するところだったので、簡単に言えばジャンプするような感じだったのではないかと思います。もちろんフロントが浮いたわけではないと思いますが、アクセルオフによるエンジンブレーキでフロントに荷重が乗るのが、平らな場所よりもわずかに遅れたこと。そこに、3周目でいよいよタイムを詰めてやろうと意気込んで強くブレーキを握り込む操作、しかも最近のタイム伸び悩みから、より勢いよく突っ込む走り方になっていたことが合わさって、フロントタイヤに荷重が乗り切る前にタイヤロックしてしまったのだと想像しています。
この時期最初に思い浮かぶタイヤの冷えに関しては、かなり気にして途中でもチェックしており、転倒時も路面の勾配が無ければ転倒するようなタイヤ温度ではなかったと思います。
【セッティングについて】
・リア伸び側減衰
前回から9クリック緩めでは、二次旋回が遅く感じ、タイムも落ちた。リアが旋回中に戻ってしまうのかもしれない。
前回から4クリック緩め、ブレーキでリアがホッピングし辛くなり、タイムも戻ったのでこのセットで行くことにする。
・リアにウエイト設置
何とはっきり言えないがフィーリングが悪くなった。切り返しが重くなったのかもしれない。
・本番用タイヤ(Q5 US製)
これまでの苦労が何だったのかと思ってしまう程あっさりタイムが縮まった。低速から中速でのフルバンク時の安定性が高く、切り返しも軽いし、荷重を掛けても感触がしっかりしている。違いが大きく、Q5Aでタイムアタックする意味もセッティングする意味もないのではないかと感じた。