2か月振りのジムカーナとなりました。
1月末に同スクールで走行し、次は練習会に参加しようとしたところフォークオイル漏れを発見。練習会をキャンセルして修理件チューニングに出しておりました。フォークを外してスクーデリアオクムラさんに発送、往復まる1か月ほどでした。
また、前回の走行で問題だったリアブレーキの踏みにくさ、タンクの滑りやすさを改善するために、バックステップとタンクパッドを装着。また、怪我防止を考えてプロテクターを新調しました。まとめると以下になります。
前回からの変更点
①フロントフォーク
→ スクーデリアオクムラ MEダンピングチューン&シングルレートスプリング
②バックステップ
③タンクパッド
④プロテクター
ウォーミングアップ
前回は1月末、最高気温も10℃に届かない真冬の寒さで、タイヤウォーマーを使ったりウォーミングアップを気を付けながらの走行でした。しかし2か月たって季節も変わり、20℃を超える日も出始めたころ合い、汗をかくかもと思って来てみたら、今にも雨の降りだしそうな曇天の上に、気温も10℃ちょっとということで、ちょっと期待外れのコンディションになりました。
走り出し、とりあえず8の字などでフィーリング確認。
ステップやペダルの位置など、走ってみて微調整するところですが、とりあえず大きな違和感もなく、リアブレーキの踏みやすさは感動ものでした。また、タンクパッドのグリップも良好で、しっかり体が支えられるためか回転も安定していていい感じです。
サスペンションに関しては、正直言ってよくわかりません。そもそも前回の走行で初めてちゃんと走り込んだばかりの車両、「こういうものかな」という程度の感想で走っておりました。本来だったら「こういう風に動いてほしい」というイメージが出来てから手をくわえたいところですが、オイル漏れのオーバーホールついでにチューニングすることにしたので、違いどうこう言う状況ではない。さらに、前回の走行が2か月前なので、どんな感じだったかもすっかり記憶が薄まってしまいました。
ということで、「どう変わったか」は何とも言えないのですが、良かったのは、特に違和感が無かったことです。
8の字でしばらくフィーリングを確認したのち、コースに入ってみることにしました。競技なら最初の2周がリザルトになるので、最初のタイムを重視するならもう少しタイヤも体も温めたいところでしたが、せっかくのコース練習の機会ですから、どんどん走ります。
今回のコースレイアウトは先日のダンロップ杯のコースを模したものということで、参加を目指す者としてはありがたいです。そして意外と覚えやすかったので、今度は1周目から間違えずに走れるのではと思いました。
1周目
1周目は見事に間違いました。また、間違わないまでも、走りながら「どっちだっけ?」と一瞬迷うことがあり、セクションからセクションへのつながりではかなりロスがあったと思います。
タイムは2分5秒803 間違えたところをやり直したので、参考にならないタイムです。
2周目
今度は間違わず走れて、タイムは1分52秒661
自分なりに一生懸命走りはしましたが、やはりまだ「コースはどっちだっけ」が意識に占める範囲が大きく、どのようにコースを攻略するかという遥か手前の状況ではあります。
今後の練習でも「最初の2周」は意識していきたいと思います。まだまだ経験不足ですが、徐々にその意識は重要になってくると思います。
3周目以降
1分50秒6
1分51秒8
1分49秒8
1分49秒7
2分01秒0(コースミス)
1分48秒6
1分51秒7(雨ぱらつき)
この推移を見ると、3周目の1分50秒6が現時点で「コース憶え」要素がもう少し改善したと仮定した場合の、現状の実力タイムなのかなと感じます。ちなみにトップタイムの方の3周目と比べると111.9%ということでした。
そして、コースも憶えて自分なりに走りもある程度まとめた周で、1分48秒6というタイムでした。自分の中では「これ以上はあまり伸ばせないのではないか」という頭打ち感がありました。ライバルの林さんはこの時点で1分47秒3ということで、正直「今回は厳しい、差が開いた」と思いました。
この後ウエットコンディションになりました。
雨も練習になりますし、本番で雨もあり得ますから、カッパを着て走りました。しかし、3周ほどしたところで計測器が雨により反応しなくなってしまいました。タイムが分からないと改善の効果が感覚だけになってしまうので、だんだん集中できなくなりました。数周走って、このままではケガするかもしれないと思ったので練習は中断しました。
午後の走行
昼を挟んでも雨が降り続け、このまま帰るのも嫌だったので、再度走行準備を始めたところ、雨が上がってきました。
走り出しはフルウェットでしたが、少し日が差し始め、1分59秒から周回ごとに2秒くらいずつタイムが上がっていきました。
悪いコンディションから回復していくときというのは、どんどんフィーリングが良くなっていくし、タイムも上がって気分が良いので乗れてくるものです。
結局、路面が完全に乾くころには、頭打ちだと思った午前中のタイムを大きく超えて1分45秒台に入りました。そしてこの時点ではなぜか、同コンディション下での林さんのタイムも上回っていました。せっかくの上り調子なので感覚を途切れさせたくなくて、途中カッパを脱ぐのとメモリーカードの交換することでの小休止は挟みましたが、ほとんど続けて走っていました。
最終的にベストタイムは1分44秒494、トップ比は110.1%でした。
ベストタイムが出たのは34周目、トータル周回数は45周でした。ベストタイム以降も1分44秒台は何度も出せましたが、疲れもあってか更新はできませんでした。林さんは最後の最後に1分44秒5を出しましたが、0.1秒差で今回は勝利です。
感想と今後の課題
午後にタイムが上がった要因は、ひとえに「バンク角」だったと思います。
午前中の1分48秒の段階で、コース憶えは問題なくなっていたし、自分なりにコースを「こう走りたい」というイメージは大体実現できていました。しかし、バンク角は明らかに余裕がありました。
走り込むことによってバイクの感触、グリップの感触が掴めて、ターンへの進入速度が上げられて、バンク角も深く使えるから旋回速度も上がって、その結果全てのエリアでタイムが底上げされたということでしょう。その上がり分が4秒。
私は以前から、スポーツ走行などでもペースが上がるまでに時間がかかる傾向がある気はしていました。めちゃめちゃ走り込んだ末に良いタイムが出せても、ジムカーナ競技では結果に反映されません。
コース憶えはまずはとにかく経験を積むことだと思いますが、そのうえで、この4秒分を最初の2周でどれだけ発揮できるようにしていくかが、今後の課題の一つとして明確になってきた気がします。