ジムカーナ等、スポーツライディングに転倒は付き物。低速系の競技とは言え、怪我をする可能性も十分ありますから、転倒に備えた装備が重要です。この記事では林さんのそろえたジムカーナ装備をご紹介します。
ライディングパンツ
K-1071M GROOVE MESH PANTS(48,400円)
バイク業界では定評のあるクシタニさんの製品。柔らかくて動きやすく丈夫な高品質の革、安全性を重視した設計、修理などのアフターなど、お値段は少し張りますが、クシタニさんを買っておけば安心という感じはあります。難点は、人気ゆえに品切れすることやオーダーの納期が長くなりがちな事でしょうか。
ライディングパンツで防御したいポイントは膝と腿の外側~腰の横かと思います。
転倒した時は腰の横を強く打ち付けた経験があり、かなり痛かったです。その部分にはパッドがあるのが良いです。
腿の横側は転倒した後に滑走すると傷めますので、レザー素材の強さでガード。
膝は当然プロテクター入り。ニースライダーはジムカーナでは必要ないと思いますが、林さんは膝を擦って遊びたいということで、後付けしています。スライダーベースの取り付けは1万円程度の費用といくらかの時間(数週間)がかかります。
パンチングメッシュが入ったタイプにするかどうかの選択について。
もちろん強度や耐久性はパンチングが無い方が高いです。しかし私は圧倒的にパンチングメッシュ入りのタイプをお勧めします。スポーツライディングにおいてはかなり身体が暑くなるので、冬でさえも走行中に寒いと感じることは少ないと思います。一番の極寒期はインナーやアウターでしのげば済みますが、それ以外のシーズン、特に夏はメッシュじゃないと暑くて履いていられないと思います。
ツーリング用とならば逆で、私はメッシュ無しを選びます。
ブーツ
K-4539 GPW BOOTS(69,300円)
同じくクシタニさんの製品。私も違うモデルですが、前職では仕事で履いていました。
傷んできたら部分的な革の張替えや色の塗りなおし、ソールの交換などのアフターサービスで長く使うことが出来ます。
レーシングブーツのようにプロテクターがゴテゴテしていないのは、低速ゆえにプロテクションよりも操作性を重視した選択ということです。もちろん基本的なプロテクション性能はしっかりと持っています。
ジムカーナではロードレースよりもリアブレーキの操作頻度も多く、踏んでいる時間も長くなります。ロードコースでは人によっては使わなくても走れてしまいますが、ジムカーナでリアブレーキ無しはあり得ないとおもいます。リアブレーキは旋回中も踏み続けるので、深くバンクした状態でブレーキペダルを踏みこんでより一層つま先が下がるため、ブーツのつま先が接地してしまい、どんどん削れて行きます。そのままだとブーツに穴が開きます。
そのため、トゥスライダーを付けるわけですが、これが右ばかり減るので、左と共用できる形状であると、コストが半分になるということです。細かいところですが、ランニングコストとしては馬鹿にならない部分です。
グローブ
K-5352 CONCLUSION AIR GLOVES (12,100円)
グローブは操作性が重要です。
ロードレースでは転倒後に滑走して削られることから、かなりゴツイプロテクターが付いているタイプが主流かと思いますが、操作性は犠牲になりがちです。
その点、速度が低いジムカーナではある程度プロテクション性能は落ちても、操作性を追求することが出来ると思います。基本的にはサイズが合っているかが重要で、こればかりは試着して確認する必要があるでしょう。メーカーやモデルによっても若干違うものですから、何よりフィットする物を優先するというのも一つの考え方だと思います。
そのうえでプロテクションのポイントとして、手のひらと拳の部分のプロテクターはあると良いということですね。
先日のスクールで立ちごけをした際やはり手をつきまして、手のひらの部分が結構痛かったです。プロテクションがあるのが望ましいですが、少なくとも、簡単に破れなそうなしっかりした材質でないとまずいでしょう。
後は、スポーツライディングですので真冬でも体は暖まりますし、走行風も少ないですから、基本的に暑い時期に対応したメッシュタイプのものを買うのは必須と言えると思います。
上半身プロテクター
プロテクターに定評のあるLEATTのボディープロテクターを使用。
この製品に限らず、上半身は肩、肘、背中、胸のガードが欲しいところです。個別に付けても良いでしょうが、フルボディタイプが脱ぎ着も楽で、何よりずれにくいのでお勧めです。
フルボディタイプも通気性はしっかり確保されていますので、特別暑いということもないと思います。
ジムカーナですとコミネの製品を使っている方が多いような気もします。
私はコミネの中でも、以下の製品を買いました。CE規格ということで、衝撃吸収性も考えて少し上のグレードにしたつもりです。着てみた感じ、ちょっと肘のプロテクターのフィット感がイマイチな感じもしますが、まだ走行には使用していないので、使ってからまた使用感などを追記したいと思います。
まとめ
ジムカーナのプロテクターの特徴としては、基本的に速度が低いのでロードレースなどと比べるとプロテクションは控えめで操作性と快適性(暑さにたいして)を重視できるかと思います。
その中で転倒で傷めやすいポイントにはこだわったものを使っていくと良いでしょう。私もまだ始めたばかりで転倒の経験も少ないですが、気になる部位としては腰、肘、肩あたりを打つことがあるのかなと想像しています。また、グローブは先日実際に手をついて痛かったので、もう少しいいものを検討しようと思っています。