始まりはロストバゲッジから
2012年1月17日
車を成田空港近くのパーキングへ預け、18時、第二ターミナルに到着。初めての海外セルフツーリングの始まりです。
これまでガイド付きの海外ツーリングをカンボジアとタイで経験しました。いずれも単独参加ではありますが、ツアーという形で全行程は予定され予約された状態での渡航、そしてガイド付きでの走行です。
しかし今回はセルフツーリング。旅行会社に依頼したのは、往復の航空券とバイクレンタルの予約、そして初日の宿泊先、途中で参加するオフロードのオプショナルツアーの予約。3日目の宿と、ツーリング途中で南島から北島へ渡るフェリーの予約を、自分でインターネットから行いました。この時点で決まっているのはそこまで。これから15日間(現地滞在17日間)のツーリングが始まります。
個人で海外に出るのは5回目。決して旅慣れたと威張れるような状況ではなく、不安でいっぱいの旅立ちです。しかし、不安のドキドキとともに、未知の世界に飛び込むワクワクもまた、当然あります!
ツーリングということと、レンタル地と返却地が違う場所になる関係で、荷物はスーツケースではなくボストンバッグと防水リュックに詰めてあります。
空港で予約していたWIFIを受け取り、チェックイン、19:30搭乗、20:10離陸!!
夕食は寿司とビーフ煮込み、朝食はおかゆとそばでした。味はまぁまぁ。
現地時間7:40 シドニーに到着。8時間30分のフライトです。オーストラリアは意外と遠い。
乗り換えはいつもドキドキします。セキュリティチェックでは抽出チェックを受け、英語がわからずしどろもどろに・・・先行きが一層不安になります。
8:50 ニュージーランドへ向けて飛び立ちます。
2回目となる朝食は少し軽めの感じです。ややしょっぱい味付けでした。『地球の歩き方』を見て入国カードを記入。簡単な英語ですが、何と書けばいいのか考えてしまうのです。例えば、”職業”の欄に会社員って書くなら英語だと何?ってな感じです。例があるのはありがたい。『地球の歩き方』はこれからの海外旅行でも必携となります。
クライストチャーチの着陸寸前ですが、サーキットが見えました。サーキットめぐりも趣味なので、行ってみたいですね~。
そんなこんなでやっとニュージーランドに到着したのが13:30。さぁいくぞと勢いをつけたいとこでしたが、待てど暮らせど荷物が出てこない! ついにはベルトコンベア上は何もなくなり、ほかの乗客もみんな消えてしまいました。この心細さたるや・・・・。
ロストバゲッジというヤツです。しばしばあると聞いてはいましたが・・・
おろおろしながらバゲッジクレームタグをもってカウンターで一生懸命カバンの形を説明するも、英語がアレで要領を得ない・・・伝わっているのかいないのか、どうしたらいいのかわからないままに時間が過ぎ、私のカバンが出てくるはずだったベルトコンベアには次の便の荷物が続々と流れてきます。呆然と待つこと1時間。するとナント、3便目の荷物の中に私のカバンが流れてきたのでした!
係員が対応してくれた成果なのか、たまたま紛れて遅れてきたのか、理由はわかりませんがとりあえず問題は解決しました。やっと一般エリアに出て、まずは1万円を両替しました。140ドルくらいになりました。合わせて、ATMでのキャッシングができるかも確認するために挑戦したのですが、2回挑戦するもお金出てこず。何が悪いのかわからず、お金がどこかに吸い込まれたのじゃないかと訳の分からない不安に駆られます。インフォメーションで聞いてみましたが、英語がわかりません。よく聞いたな💦
しかし、別のATMでやったら50ドル引き出せました。理由はわかりません💦。
そして初めての買い物はダイエットコーク。これは私の海外旅行の定番になりつつあります。苦労して引き出したお金で買ったかと言えば、なんとこれがクレカで買えました。しかし、1本4ドル!これって高くない?空港だから?
そんなこんなで16:00。シティフライヤーという空港からのバスに乗車。ホテル名を運転手さんに伝えたら、降りる場所を教えてくれました。1日目のホテルはツアー会社が取ったものですが、正直言って必要以上にお高いと感じていました。しかし、今回のように荷物が遅れた場合の送付先となったり、行先を名前だけで理解してもらえたりするという意味からも、それなりのところに取るというのがリスクヘッジになるのです。今回もガイド本であらかじめ予習していたバスの路線とは実は違う路線だったのですが、運転手さんにホテル名を確認することで、正しいバスに乗ることができました。
異国にたった一人、自ら飛び込んだとはいえまるで放りだされたような気分になっていた私にとって、空港になびいていた日の丸はそれだけで少し安心感を与えてくれました。また、知らないものばかりの景色の中で、マクドナルドなどの看板もまた、ホッとする光景でした。道行く車を見ながら、明日からこの交通の中に自分も参加するんだなと思いをはせていましたところ、大きな荷物を背負ったライダーの姿がありました。
お~やってる人いるね~!
という仲間意識のような気持ちの芽生えとともに、「夏なのに何そんなに厚着してるのw」と、少し可笑しくなったのでした。しかしこれは、実は少しも笑えない翌日からの現実を示している光景だったのです。
バスを降りて少し歩くと、予約されている「シャトー・オン・ザ・パーク」ホテルに到着です。フロントのスタッフが日本人でそれも嬉しかったです。ホテルの施設は立派ですが、意外と閑散としていました。
シャワー、歯磨き、洗濯をして、長い飛行機移動の汚れを落とした後は、散策に出かけました。疲れているけれど出かけなくてはならないのです。なぜなら昼食もまだ食べていないから・・・
18:15 ホテルを出発。もはや昼食の時間ではないですが腹ペコです。
異国の街並みはすべてが新鮮です。明日から使わなくてはならないガソリンスタンド、一時停止不要の踏切、そして食事したいけどどうしよう・・・
ということで飛び込んだのはサブウェイ。日本にもあるサンドイッチ店ですが、入ったことはありませんでした。具材を選択しなくてはいけないから、コミュニケーションが必要な店なのに、なぜか私はサブウェイに吸い込まれてい、行き当たりばったりでサンドイッチの購入に成功したのです。
なぜか・・・と書きましたが、この時は私は「この旅のなかでサブウェイに入らなくてはならないことがあるかもしれないから、買い方を把握しておいたほうが良い」という考えがありました。結果的に、この旅行を通しての食事事情に大きく影響する、きわめて正しい判断でしたが、それほど重要な一歩だとはこの時は思いもしていませんw
この巨大なサンドイッチが10.9ドル。7百円ほどということになります。安くて野菜たっぷりでおいしい。サブウェイ最高!
公園でサンドイッチを食べた後はクライストチャーチの街を散策しました。トータル2時間半くらい歩きました。
クライストチャーチでは1年前に大地震があり、中心部はレッドゾーンとして今もまだ封鎖され、復旧工事が続いています。そんな様子を見ながら歩き続け、帰ったのは21時過ぎでした。
明るいから長時間うろうろしていましたが、歩いている人が妙に少ないと思ったらいつの間にかそんな時間。移動による時差のこともありますが、この日の長さは感覚がおかしくなります。
帰りにコンビニでサンドイッチや飲み物などを翌朝用に購入し、ホテルで23時前に就寝。ニュージーランド初日を終えました。
翌日は7時30分にホテルを出発して、歩いてレンタルバイクの店まで行く予定にして、目覚ましを掛けて寝ました。が・・・
2日目に続く・・・