ラジコン レビュー

【ラジコン#5 オフ編】暴力的な激安中華4WDバギーをコースで走らせてみる

104002RCカー買いました!

Amazonにて、23,493円でした。(価格は若干変動があるようです)

開封チェック

WLtoysという中国のメーカーのようです。ハイテックのマッチエクセレントレーサーのブラシレスモーター版かと思います。

バッテリーまで含めた完成品フルセットとなります。マッチエクセレントレーサーはブラシモーターでESCと受信機が一体型のようですが、こちらは分かれているので、受信機を交換することで、普段使っているプロポ(FUTABAのT4PM)を使うことができます。ちなみに付属のプロポは技適を取っていないと思われます。

シャフトドライブ4WDですが、この構造は最近の「ハイエンド4WDバギー」と言われているモデルを踏襲した形らしいです。金属パーツも多用されていますが、その分ずっしりと重量感があります。

サスペンションストロークは長く、ダンパーオイルはかなり柔らかいものが入っている印象でした。このままだとカーペットを走るのはちょっときついかなと思います。

タイヤはカーペットもオフロードもどちらも使えそうです。フロントはグリップが良さそう。リアタイヤはスポンジが入っていないしピンも少ないです。私はあまり最近のオフロード事情は分からないので、走ってのお楽しみという感じです。

バッテリーは7.4v、3000mAhの物が付属していました。ショートリポよりさらに小さいタイプだったのですが、バッテリーホルダーをカットすることでショートリポを取り付けることができるようになりました。

走行にあたり…
・受信機を変更し、自前のT4PMで操作できるように
・ショックアジャストナットを外して車高を少し下げる
・リアタイヤをカーペット用に変更

初走行

つくばラジコンパークに持ち込んで走らせます。

まずはカーペットコースへ。最近足しげく通ってRO1.0で走っているこのコースを走らせたらどうなるのか、興味津々でした。

走り出し、まず挙動に少し異常を感じました。アクセルを戻した時に不自然に減速するので、ニュートラルブレーキ状態になっているのかと思ってトリムを調整しました。その後普通になった感じがしたので解決したと思ったのですが、これはブレーキがかかっていたわけではなく、別の問題でした。

次回の走行で気づくのですが、実はホイールナットを強く締めるとホイールの動きが鈍くなるのです。ハブの精度の問題なのか、ホイールやナックル周辺が干渉するようです。この時は走らせたことにより少し削れたり緩んだりしたことで、解消したように感じたのだと思います。この後いくらか走らせるうちに、タイヤが取れたりするトラブルが発生し、気づくことになります。

カーペットの走行フィーリングですが、リアに付けたカーペット用タイヤが減り過ぎていてグリップが足りず、フロントのグリップが勝ちすぎてステアリングをちょっと切っただけでクルンとスピンしてしまうため、まともに走れませんでした。

ジャンプも初めはかなり強い前下がりになってつんのめってしまいました。ただこれはビビってアクセルを戻していたからで、逆にアクセルを開けすぎると後ろ下がりになるなど、4WDらしくアクセルコントロールでかなり姿勢変化を強く制御できる感じでした。これはステアリングほど極端な挙動ではなかったので対応できそうだと思いました。

2走行目はリアタイヤを現状RO1.0に使っているものに変えました。かなりマシになりましたが、それでもまだフロントのグリップが勝ちすぎているような印象で、なかなか思った方向に向けられずもどかしかったです。

直線スピードはやはりRO1.0のRTRノーマルギア比の時と同じくらい速いです。
動きが制御しきれていないので、ストレートエンドでもかなり手前でブレーキをかけていましたが、さすが4WDだけあって(フロントも効くので)減速力も強かったです。

そ~っとそ~っと操作して、なんとかまともに周回できる時もあるという感じにはなりましたが、タイムをどうこうという状態ではありませんでした。走ってみて素性が良いと感じれば、カーペットコース仕様にしてみようかななんてことも思いましたが、この感じだと苦労しそうなので、当初の予定通りオフロード爆走マシンとして使うことに心が決まりました。

ただ、動画ではディメンション云々行っておりますが、後から考えてみれば、車高高過ぎ、サスストローク多過ぎ、減衰弱すぎだったのがフロントが効き過ぎる大きな原因だったのだと思います。しかもサスが沈んでから曲がるためタイムラグが大きく、「反応が遅れて曲がり過ぎる」という状態でした。そりゃ走らせ辛いに決まっています。

ちゃんとカーペットコースに合わせた車高、スプリング、ショックオイル、タイヤにすれば、十分楽しめるものと思います。

次にオフロードコースへ行きました。

今度はリアタイヤは付属していたものです。ですから、出荷状態と違う点はサスのアジャストナット分車高が下がっていることと、送受信機が違うことだけです。

そしてオフロードでの走りはまさに「最高」の一言でした!

スポンジの入っていないピンの低いリアタイヤはどうなのかと思っていましたが、特に問題なく良いグリップ感です。フロントを軸にするかのようにぐいぐい曲がり、リアは若干振り回されるものの、2WDのようにそのままスピンするのではなく、フロントタイヤが向いている方向に豪快に加速していきます。

ギャップもそれほどはじかれないし、ジャンプも適当に入ってもそれなりに着地してくれます。とりあえず走る上で「改善しないとどうにもならない」というようなことは一切なく、良い感じで走れています。サスに関しては手で動かした感じはあまり動きは良くなかったので、手をくわえればもっと良く走る用になるに違いありません。

今年になってジェノバでオフロードを走り始めて感じたのは、RWDの難しさでした。繊細なアクセルコントロールで丁寧に走らないとすぐにスピンしてしまう。それは技術の向上にも繋がるし、RWDを操作する醍醐味でもあるのでしょうが、私は下手過ぎて上手く出来なかったのであまり楽しくなかったのです。

私が夢見ていたのは土を巻き上げスライドしながら豪快に加速していく姿だったのです。しかし現実はアクセルを開ければクルンクルンスピンしてしまうばかり。やはりグリップの低い路面なら4輪駆動良いはず。4WDとはそのために生まれたようなものですよね。その性能を活かして豪快に走らせてスカッとしたかったのです。そう思って4WDのラジコンをあれこれ検討し、そしてこれを買いました。

そんな私の期待を120%満足させてくれました。

豪快にスライドしながら最終コーナーを立ち上がってくる姿は豪快そのもの! そしてコーナーもジャンプも意外とちゃんとこなせて、期待通りどころか期待以上の走りを見せてくれました。

レースがどうだとかタイムがどうだとかはこの車は関係ないんです。オフロードコースを楽しく走れればそれで100点なんです。この時点で私はもう大大大満足!! 買って良かった、もう元は取ったという気分になれました。

楽しくてずっと走らせたかったのですが、RO1.0での走行もあるし、バッテリーも足りないし、日が暮れてしまったのでこの日は走らせ足りないまま終わってしまいました。次回が待ちきれず、翌週また行くことになります。

走らせているうち、トラブル的なこともいくつか出てきましたので、その辺はまた後の記事にて書きたいと思います。ただ、値段から考えれば十分受け入れられることかなと思います。私と同じくオフロードを豪快にかっ飛ばしたいという人には、この104002はお勧めできます。

-ラジコン, レビュー