ラジコン

【ラジコン#10】35年ぶりラジコンレース参戦記【つくパーラウンドレース】

2024年3月10日、つくばラジコンパークで開催されたラウンドオフロードレースに出場しました。最後にラジコンレースに出たのはたぶん中学生くらいの時だったと思いますから、大体35年ぶりのラジコンレース出場です。

ラジコンを再開してから約3年、いずれは出てみたいと思っていましたが、現在のラジコンについてはわからないことが多すぎ、そして運転も下手過ぎて先延ばしにしてきました。今年は結構練習に通い、やっと「そろそろ出てみるか」という気持ちになれました。

過去のリザルトなどを見るに、自分のタイムでは上位に入れるようなレベルではないことはわかっています。今回の目標は
①レースを経験する
②1日の流れを把握する
③最下位独走ではなく、それなりにレース(競り合い)をする
④他の参加者に迷惑をかけない(上位の人を邪魔したり、クラッシュして破損させたり)
⑤車を大きく破損させない

という感じで考えています。①と②は参加した時点でほぼ達成です。

レースに関しては情報がほとんどなく不安でいっぱいでした。今回レースの流れがわかりましたので、初めて参加する方に参考になればと思い、1日の流れやわかったことなども含め、初参戦記を書いていきます。レースの内容だけ見たい場合は目次からジャンプしてください。

エントリー~受付

レースに出るにはまずエントリーから。つくばラジコンパークのHPの「お知らせ」に開催クラスとレギュレーション、エントリーのリンクがあります。
ちなみに以下の画像のエントリー締切日は間違いで、基本的に前日の13時までは受け付けているようです。
9時開門で9時から受付で9時から練習走行開始というのがちょっと意味不明だったのですが、行ってみてどういうことかわかりました。

エントリーは住所氏名と参加クラス程度の事だけで、大変あっさりしたものです。応答メールも無いのでエントリーできているのか不安になるくらいでした。後は当日つくばラジコンパークの受付でエントリー代を払うだけです。

エントリー費は3,190円
トランスポンダーを持っていない人は、トランスポンダーのレンタル料550円も払って、トランスポンダーを受け取ります。
支払いはPayPayを使えました。

当日は9時~9時半に受付ということだったので、9時15分くらいに到着しました。
普通に練習走行が始まっていて戸惑いました。私の経験だとレースの練習走行というのは参加クラスごとに分けて時間を指定して行われるものだったのですが、ここの練習走行は通常走行日と同じく30分をビギナー・ストック・モデファイドの3クラスに分かれて走るというスタイルでした。ですから、実際には9時より早く入れたり、前日から来て受付と搬入を済ませている人が、普通に9時から練習を開始していたということみたいです。もっと早く来ればよかったです。

トランスポンダーを受け取る

受付で「初めての参加で何もわからないので、1日の流れなど知りたいのですが」と聞いたら、「車検のスタッフに聞いてください」とのことでした。しかし車検に行ったら誰もいませんでした。ただ、説明の張り紙があり、知りたかったことがかなりわかりました。

こういう張り紙の内容が事前にHPなどにあれば良いと思うのですが…(探しましたが見つけられませんでした)

とりあえずピットにて走行準備を行います。ラウンドレースではピット場所の指定は無いようです。日曜なのでドリフトなどレース参加者以外のお客さんもいましたが、テーブルには余裕がありました。

急いで準備して、9時半からの練習走行をすることができました。

練習・ドライバーズミーティング

車検の人が戻ってきたので、レースの1日の流れについて教えてもらいました。

・張り出されているクラス順に予選が行われる。
・走行前に車検を受ける。
・車検で調べるのは「車幅」「車重」「バッテリー電圧」
・電圧を調べるのでバッテリーのコネクターは外した状態で
・予選は2回ある
・張り出されたゼッケンをボディの前側に張る
・予選第1ラウンドはゼッケン順にスタートする
・予選第2ラウンドは第1ラウンドで速かった順にスタートする(ゼッケンは1ラウンドと同じ)
・1つのクラスは7分くらいかかるので、自分のクラスまで何レースあるかで自分の出走時間が大体わかる
・操縦台に立つ場所は予選は特に決まっていないが、決勝はスタート順に台に上がり好きな場所に立つ
・予選はスタッガー方式という、間を空けて1台ずつスタートする方式。自分のゼッケンが呼ばれたらスタートする。レースではないので、速い人が後ろから来たら譲る
・予選の走行が終わったら次のクラスのマーシャルをやる(場所はゼッケンにより指定されている)
・決勝は予選順のゼッケンになるので、番号が変わったら張りなおす
・9時-10時は通常の練習走行のクラス分けで練習して良い
・車検を受けるのは出走の直前でなくても(早くても)良いが、車検後は車をピットに持って帰らないほうが良い(車検場近くのテーブルに置いておく)

車検の様子

10時になったらドライバーズミーティング。撮影のため車をもって集合です。
集合写真の撮影、注意事項の説明などがあります。全員参加です。

ドライバーズミーティングの様子

予選第1ラウンド

コースインしたら適当に周回して良いようです。その中でトランスポンダーのチェックが行われ、全員の確認ができたら最終コーナーの「予選スタート位置」に車を並べます。

アナウンスに従ってスタートします。

一番最後、6番目のスタートだったのでちょっと気が楽でしたが、それでも走り出しは最高に緊張し、手も足も震えていました。

序盤、1台抜くことができました。しかし緊張から細かいミスをして、その前の車からはどんどん離されました。

単独走行になって少し落ち着き、ミスしないように慎重に走っていました。インに寄り過ぎて乗り上げて転倒することのないように、若干インを開け気味に走っていたので、タイムは遅いだろうなと思いました。

結局転倒もしましたが、12周をこれだけ大ミスを少なく走れたのは練習の成果だなと思います。

L1 19秒235
L2 19秒728
L3 18秒982
L4 18秒943
L5 18秒797 ベストタイム
L6 20秒026
L7 19秒390
L8 19秒076
L9 19秒972
L10 26秒975 転倒
L11 20秒772
L12 20秒386

ラウンド1ヒート1の6台中5位という結果でした。
ベストラップは同じクラスの一番速い人で17秒0、ベストラップでは私は12人中で10番目でした。

これでざっくりと今回の参加者のパワーバランスが分かったわけです。予想はしていましたが、やはり上位は望むべくもないです。しかし、最下位でもないので、下位ながらレースは出来そうな感じです。

12時ころに予選1ラウンド全クラスが終了しました。
昼休みですが、通常営業日のクラス分けに合わせて走行して良いということなので、練習しました。普段平日に来ているので、たくさんの台数の中で走るのは怖かったのですが、意外と何とかなりました。

ジャンプのバランスが良くなかったので、バッテリーの位置を一段階後ろにずらしたところ、プッシングアンダーは強まりましたがジャンプの安定感が出ました。今回は一発タイムが速いよりも転倒しないことのほうが絶対効くので、安定を選びました。

昼食はいつも美味しい鶏白湯ラーメン朝陽!
12時50分頃ですが空いていました。土日だからなのかレース日だからなのかわかりませんが、牛すじカレーも販売していました。

予選第2ラウンド

予選第2ラウンドは5位スタートです。

L1 20秒544
L2 20秒172
L3 18秒880
L4 18秒782
L5 19秒434
L6 18秒494
L7 18秒721
L8 18秒634
L9 18秒143
L10 19秒337
L11 18秒315
L12 20秒417
L13 19秒411

前半になぜかハイサイドの転倒が2回あり、ちょっと慎重になりましたが、18秒台中盤が出せており、ベストラップは18秒1ということでした。自己ベストが17秒9なので、かなりイイ感じで走れています。

周回数も13周できました。トータルタイムが良かったので、予選総合はナント12台中6位という結果でした!!

私はてっきり6台ずつのA、Bメインに分かれると思っていたので、これはAメイン入りか!?と緊張していたのですが、決勝は12台1グループで行われるということでした。

ということは私はど真ん中の6位スタートですから、大混乱に巻き込まれるのは必至…それはそれで緊張してきました。

決勝

スタッガー方式ではないちゃんとしたレースは、復帰後でいえばこれが初めてということになります。スタンディングスタートも初めて。よりいっそう緊張が高まります。

スタートダッシュは良好でした。これはもしかしたらRTRのモーターと小さいピニオンギアの恩恵なのかもしれません。

最初のコーナーでは混戦をうまくかわしてナント4位!
やったぜと思う間もなくS字の手前で大回りして抜かれますが、そこでも混乱が起き、まだ5位。

結構ミスが多かったですが、他の車も接触したりして混乱しており、序盤なんと6位をキープして走行です!

しかし長くはもちませんでした。4周目に6連ジャンプではみ出し、5周目はジャンプ台に逆から突っ込むというわけのわからないミスで大タイムロス。

そこからはもう順位はわからなくなりましたが、とにかく前後に車がいてひたすら追いかけ、ひたすら追い付かれないようにという必死の走行でした。スタートからずっと手が震えっぱなし。そりゃミスもします。

ベストタイムも18秒7と、第2ラウンドより落ちました。

やっぱり決勝は緊張しますね。でも他の人も同じだったようで、かなりの混乱ぶりでした。もう少し落ち着いてコンスタントに走れれば、6位は狙えたんじゃないかなと思いました。

L1 11秒737
L2 20秒324
L3 19秒121
L4 25秒627 (6連ジャンプで右にコースアウト、直線手前で仕切りに引っかかりスピン)
L5 28秒716 (コースをはみ出し逆走してジャンプ台に突っ込み動けなくなる)
L6 19秒186 
L7 18秒775
L8 20秒900 (6連ジャンプで右にコースアウト)
L9 26秒055 (6連ジャンプで右にコースアウトして転倒)
L10 18秒740
L11 19秒383
L12 18秒804

こうして振り返ってみると、6連ジャンプでのミスが多かったですね。確かに難しいところですが、普段の練習ではそれほど右に飛び出すことは無かったのですが…

たまたまなのかとは思いますが、車両同士の接触にほとんど巻き込まれずうまくすり抜けられてかなりおいしい展開でしたので、「あんなにコースをはみ出さなければ…」と思いますが、手が震えていたんだから仕方ないですね😅

レース後はマーシャルをやり、全クラス終了後に各クラス3位までが表彰されてラウンドレースは終了となりました。

まとめ・感想

結果
予選1 12台中9位/ベストラップ18秒797
予選2 12台中6位/ベストラップ18秒143
決勝  6位スタート 8位ゴール /ベストラップ18秒740

感想

最初に掲げた今回の目標は全て達成できました。
特に、「転倒しまくってまともに走れない」ことや「最下位を独走し、速い人に譲るだけ」のレースになってしまうのではという不安がありましたが、思いのほか競り合いが出来たし、速い人にも多少は喰らいつけたので、「もうちょっと落ち着いてミスを無くすことができれば…」という思いが湧きますね。

ちょっとここの所ラジコンに入れ込み過ぎていたので、レースでボロボロに打ちのめされて少し気持ちも冷めて、ジムカーナとツーリングに集中していくことになるかなと思っていたのですが、逆になんだか火がついてしまったかもしれません。

何より、レースは意外と敷居が低く、考えていたより気軽に出てもいいのかなという風に感じることができました。朝、昼、そしてレース後には普通に練習走行ができるし、むしろ普通に練習するよりお得な感じがします。ダブルエントリーまでは同じ金額だそうですので、ぜひ今度はダブルエントリーしたいです。

つくばラジコンパークさんは素晴らしい施設ですね。こういったイベントが毎月開催されているというのも本当にありがたいことです。

できればサーキット走行初心者やレース初参加者に対して具体的な情報がもう少しあれば良いなと思います。去年からレースに出たいと思っていたのですが、中身がわからな過ぎてなかなか踏み切れず、レースを見学しに行ったりもしましたが、それでもエントリーは凄く不安でした。

質問すれば親切に対応しては貰えますが、正直「何がわからないのかわからない」初心者にはハードルが高いと感じます。

ラジコンを再開して思ったのは、なんでもネットで調べればわかる時代と思っていましたが、意外と情報が少ないということです。本来はプロショップで色々教えてもらうのでしょうが、私は本やネットで探すタイプなもので、いまだに手探りでやっています。それが普通かもしれませんが。

次回はぜひラウンドパックで!

前日の走行料、レース参加料込みで5,000円という超お得な「ラウンドパック」というのがあるんですね。しかもピットを確保して荷物を置いて帰れて当日の受付も不要ということですから、翌朝9時から朝一番の練習がすぐにできるわけです。次回出る時はぜひ利用したいものです。

というわけで、「次はいつ出られるのかな~」と調べてみたら、ジムカーナの大会とかぶりまくっていて次回は9月になりそうです。もっと出たいけど、今年はジムカーナを優先するつもりですので…

オフロードも楽しみました。

走行の合間にオフロードも走っちゃいました。
感覚が変わるかもしれないと思ったけれど、走らせたかったので我慢できませんでした。

レースの感想など話ながら走らせています。レース参戦の影響か、ちょっとうまくなったような!?

レース後の練習走行

レース終了後は通常の練習日と同じように練習走行できます。レースの復習とスタビのテストをしてみました。

走行1(17時半)
18秒82
18秒91
18秒18 ☆
18秒71
18秒71
18秒48
18秒49
18秒88
決勝で走行したそのままの状態です。18秒18が出ました。まずまずです。

走行2(18時)
バッテリーの位置を前にずらして状況を確認します。
18秒87
18秒90
18秒95
18秒26
18秒11 ☆
18秒97
18秒68
18秒59
18秒99
18秒57
18秒47
アンダーステアは若干改善し、タイムは良い。しかしやはりジャンプが不安定な感じがするので、バッテリーの位置は戻す(標準の位置=前から2番目)。

走行3(18時半)
バッテリーの位置を戻す
18秒95
18秒83
18秒89
18秒92
18秒42 ☆
18秒75
18秒93
18秒84
18秒61
18秒68
18秒77
18秒89
18秒94
18秒96
バッテリーの位置しか変えていないが、なぜかタイムが落ちた。ただし、18秒台後半ではあるが安定してラップを刻むことができた。
ジャンプの姿勢はやはりこちらのほうが良いので、タイムが遅いとしてもレースだったらこのほうが良い。

走行4(19時)
リアスタビライザーを下から3番目の強さの物から、一番硬いものに変更
18秒76
18秒30
18秒49
18秒02 ☆
18秒25
18秒36
18秒05
18秒67
18秒11
18秒31
18秒71
18秒20
18秒95
アンダーステアが若干改善、切り返しが機敏になり、とても走りやすくなった。走らせていて気持ちいいし、タイムも18秒前半が安定して出せた。ただしこのセッティングはフロントもリアもグリップが落ちてきたから成り立つセッティングのような気がする。ステアリング操作は基本全切りであり、いわゆる「こじって曲げている」状態。タイヤの減りも早い。リアは新品を履いたらハイサイドしそうだし、フロントにグリップの良いタイヤを履いたら機敏過ぎて対応できないと思う。
とは言え、今の状態ではとても良い。

走行5(19時半)
バッテリーをヨコモ純正の3500にして走行
18秒66
18秒78
18秒51
18秒40  ☆
18秒53
なぜかミスしまくり転がりまくり、ちゃんと走っても全然タイムが伸びませんでした。バッテリーに関してはこちらの方が良いような気がしたときもありましたが、最近の感じではあとから買ったハイテックのバッテリーのほうが明らかに良い感じなので、その影響もあるのかと思います。後は一日の疲れが出たのか…
セッティングをあれこれやっていると、だんだん走りの違いなのかセッティングの違いなのか分からなくなってくることがありますが、それが来た感じですね。この回の走行はあまり気にせず、また次回仕切り直したいと思います。

練習のまとめと今後

練習のベストタイム 18秒02(自己ベスト17秒97)

リアスタビを一番太いものにしたらとても走りやすくなり、ほぼ自己ベストの(0.05落ち)という良いタイムが出せて、18秒前半でコンスタントに走ることも出来ました。

レース仕様ではノーマルのフロントタイヤによるアンダーステアをどうするかというのがとにかく大きい問題ですが、それでもカーペット用タイヤで調子の良かった時(17秒台後半)に近いタイムが出せるようになり、進歩を感じます。

ただ、レースでは一番早かった人は16秒台に入っており、少なくともアベレージをあと1秒近く上げないと表彰台はみえてこないです。

次回のラウンドレースはジムカーナとの兼ね合いで9月になりそうなので、一旦違う仕様にしたりして楽しみながら上達していければと思います。

また、5月のGFCCは出られるかもしれないので、ジェノバをもう一度カーペット仕様で仕上げていくのも面白そうだと思っています。

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