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【ラジコン#21】ついに本番・奇跡が起きた!!【GFCC2024】

2024年5月26日(日)、つくばラジコンパークでG-FORCE COMPETITION CUP2024に参加しました。

目標と作戦

「レースに出るからには優勝を目指す!」と言いたいところですが、急に上手くはなれません。トップは16秒台に入るだろうと思われる中で、私は必死で頑張って走っても18秒前半がせいぜいです。しかし、そんな持ちタイムでも順位を上げる方法があります。

それは「コケないこと!!」

前哨戦として出場したラウンドレースにおいて、「コケないことで思いのほか順位が上がる」ことと、「ウエイトを積むと車体が安定する」という重要な経験をすることができました。速いタイムを出すことへの誘惑はとても強くありましたが、現状で一番いい成績を出すための作戦として、「コケないこと」に重点を置いたレース前の最終仕上げを行い、概ね狙い通りのマシンが出来ました。

レース展開についても、接触しないために時には減速や順位を譲る等を徹底するように意識しました。

順位の目標としては、72台のエントリーに対して、真ん中より上ということで、36位以上を目標としました。

練習走行

3分間、5グループ分けの練習走行でしたが、それでも混雑していました。

予選1回目

スタート順は12台中11番目でした。速い人にすぐには追いつかれないのは良いかもしれません。

スタート直後の最初の小ジャンプは事前のレースで勢い良く入り過ぎていきなりひっくり返ってしまった経験から、慎重に走ることができました。前哨戦の経験はとても役に立っています。

早速12番スタートの車両が速かったので譲って前に行かせます。その後今度は前の車に詰まりましたが、焦らずペースを落として1周半ほど我慢しましたところ、転倒して前が開けました。

とにかくコーナーではインにしっかりつけるように、ジャンプは飛び過ぎないようにと速度コントロールを意識しました。数台がかたまっている集団に追いついたときはハラハラしましたが、うまく切り抜けることができました。転ばないだけで勝手に順位が上がっていきました。

以下は予選1回目のタイムチャート、カッコ内は順位です。

ナントナント驚きのグループ1位、総合でも11位に付けることができました!
作戦大当たりでした。

予選2回目

予選1回目では良い結果を出すことができましたが、ラップタイムはもう少し出したかったです。やはり速さにこだわる気持ちがあって、せめて18秒台を出したいと思いました。また、とりあえず1回目の結果があるので、ここで悪い結果になっても1回目の結果でBかCメインには入れるのではないかと思いました。半分以上という目標からすればほぼ達成できているので、予選2回目ではもっとタイムを上げて良いさらに良い結果を出すか、それとも転倒してダメになるかのリスクを取ってみることにしました。

2周目、バックストレートでコースアウト。
4周目、後ろから追い付かれたところで、タイムを上げて踏ん張ろうとしてしまい、イン乗り上げて転倒。
5周目、やはりイン乗り上げの小ミス。
6周目、バックストレートでコースアウト。
7周目、バックストレートで並走接触。
8周目、バックストレート手前のジャンプでコースアウト転倒。

4周目の転倒のあと、もう順位はあきらめてタイムを目指そうと思ったのですが、ただミスを重ねるだけの走りになっていました。結局ベストタイムは3周目、18秒台には入らず。このヒートは6位、当然のことながらタイムも1ヒート目を更新できずでした。

決勝

予選2回目に記録を伸ばした人が結構多かったのでどうなることやらと思いましたが、予選総合22位で、ギリギリBメインの10番手に滑り込むことができました。これで決勝も総合22位以上は確定しましたので、後はどれだけ順位を上げられるか。失うものは何もない、これ以上気楽な条件はありません。とはいえ大舞台のB決勝、やっぱり緊張しました。

スタートは1コーナー先の小ジャンプで絶対に接触が起こると思ったので、早めに減速してわざと間を空けました。案の定の展開でいきなり3台をかわして7位です。ここでも前哨戦の経験が活きました。

1周目終了時点で6位、後はどれだけ粘れるかです。2~5周目まで、慎重に走りながらもまずまずの走りができています。

6周目、このヒート1位になった人までコーナー1つ手前まで迫りました。順位は4位。

しかしここで痛恨のイン乗り上げ。バックストレート手前のジャンプの位置取りが悪かったのが影響しています。しかしまだ4位を維持して7周目は踏ん張りましたが…

後ろからのプレッシャーを感じていた8周目、バックストレートで左にコースアウト。ジャンプ台の裏に突っ込むという大大大ミスをしてしまいました。一気に順位を8位に落とします。

9周目は踏ん張りましたが、10周目、バックストレート入り口で追い上げてきたマシンと接触し転倒…これでジ・エンドでした。

着順は10位、賞典外の広坂選手を除くとBメイン9位という結果でした。

感想

レース結果 クラス総合21位(出走70台中)
ベストラップ 19秒096(トップ 16秒954)

目標を大きく上回る結果を残すことができました。
ただ、18秒台には入れなかったのは結構心残りです。また、決勝では結局無転倒を達成できず、ほとんど順位を上げられなかったのは悔しかったです。

しかし、映像を振り返ってみると、決勝も途中までは粘り強く走れていました。もっとボロボロだった印象だったのですが、自分なりによく踏ん張っていたなと感じます。結局は踏ん張り切れずに後半にミスしましたが、4分間ノーミスというのはほとんどありえないのが今の私の現実です。予選1回目の3分間無転倒というのが上出来過ぎる結果だったというだけで、決勝では良くも悪くも実力通りの走りが出た形になりました。

ポイントとなったのはバックストレート前のジャンプの処理でした。あのジャンプをなんとなく右寄りで飛んでいたために、予選決勝を通して右側へのコースアウトやインに入られての接触、またそこから左ターンしてのイン乗り上げ、さらにバックストレートで左に寄り過ぎてのコースアウトもこの日を通して3回やっていました。そこに決勝前に気づけていれば、もう少し順位を維持できたかもしれないのは悔やまれます。

しかし、上出来の予選1回目と、リスクを取った予選2回目、そして実力通りの決勝ということで、やれるだけのことはできたと思います。

何より良かったのは、作戦が大当たりしたことでした。決勝においても19秒台しか出せないペースながら、あのまま転倒が無ければBメインの上位に食い込む勢いだったわけです。「転倒しないでコンスタントに走る」ということがこんなにも効くとは、正直予想以上でした。

速く走りたいという欲求をぐっとこらえ、安定した走りのためにウエイトを積んでピニオンギアを小さくしました。葛藤もありましたが、確実に効果を発揮したと思います。

今回の結果につながるキーとなる多くの経験を、前哨戦として参加したラウンドレースで得ることができました。レースというのは走る時間は練習日より短くなりますし、仕様の違う状態で走っても意味がないのではと思ったりもしました。しかしそれでも「レースで結果を出す」という目的にはレースに出ることが一番の練習になるのだと改めて感じました。

タイムに関して、トップとは2秒以上の差がありますが、決勝Aメインを見てみると17秒台に入っているのは半分の6名のみでした。ベストタイムが18秒前半で、コンスタントラップが18秒台中盤で走れていれば、Aメインでも真ん中くらいの順位は取れる可能性があるように思います。そう考えれば、あと1秒詰められれば大きな飛躍となります。

もちろん参加する人のレベルによっても変わりますし、順位にこだわり過ぎずお祭りとして楽しむべきだとは思いますが、レースに出るからにはやはり順位も上げたいものです。

それと、何度も本番コースで練習し、前哨戦も走れる地の利は大きかったです。遠方の人は、土曜日の激混み大混乱の状態の中でコースに慣れてセッティングを合わせてという非常に困難な状況の中での参戦、大変だったろうと思います。

今後ですが、ひとまずジェノバの挑戦は終わりで、他のマシンでの走行を楽しもうと思っています。製作中のターボスコーピオン、納品待ちのレーザーSBダートクロス、しばらくぶりのTT02、そしてMO1.0も本格的に走らせたいです。そして他のコースへも足を延ばそうと思っています。もし来年またGFCCが開催されることになったら、その時改めて次の挑戦を検討しようと思います。

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