ラジコン

【ラジコン#25】 初代レーザーZX 復活プロジェクト!!【35年前】

2024年6月21日(金)、つくばラジコンパークで35年ぶりにレーザーZXを走行させました。

子供の頃のお宝発掘

小~中学生時代(1984~1991ころ)にラジコンに熱中していました。
小学生の頃はラジコンマガジンを隅々まで読み、学校では「ラジコン博士」的なポジションだと自負していましたw

中学生になると思春期の「何者かになりたい」という思いからラジコンレースで具体的な実績を出そうとするものの、レースに対する知識も技術も低レベル過ぎて草レースですら勝つことも出来ず、徐々に他の事に興味が移っていきました。

F-1、自転車、カートレース、バイクツーリング、バイクでのサーキット走行、海外旅行……と移り変わりましたが、三つ子の魂なんとやら、30数年を経て、数年前からラジコン趣味が少しずつ戻ってきました。そして今年2024年には当時をしのぐかという程に熱中することになりました。

最近のラジコンシーンは復刻ブームと言ってもいいのではないでしょうか。結局1980年代のラジコンブームを経験した人たちが私と同じように復帰し、「今のモデルもいいけれど昔憧れたあのモデルを走らせたいよね」という需要で成り立っているようにすら感じます。あまり未来が明るい状態とは言えない気もしますが、その当事者である私としては嬉しい事です。おかげで「クラシッククラス」なるものも開催されているわけです。

私のラジコン遍歴は、

グラスホッパー、ギャロップMKⅡ、ホットショット、ジャベリン、サムライ、オプティマミッド、アルティマ、ファントムEP4WD、バーンズ4WD(エンジンバギー)、ダブルディア4WDS、コルベット、レーザーZX、トライアンフ、EPコンセプト(ヘリコプター)…

という感じです。購入順は憶えていませんし、他にもあったはずですが思い出せないものもあります。

やっているうちにだんだん懐かしくなって来て、実家から昔の物を発掘してきました。たくさんあったはずなのにどこに行ってしまったのか、ボディだけの物や車体の一部しかない物、そして魔改造されているものなどが出てきました。詳しくは動画をご覧いただければと思いますが、その中でクラシッククラスに参戦出来そうなレーザーZX(初代)が出てきました。

レーザーZXでクラシッククラスを目指す!

レーザーZXは現在も続く京商のハイエンド4WDバギーで、現行はZX7です。

クラシッククラスの規定では1990年までのモデルが対象のようです。復刻されているモデルも80年代のモデルです。初代レーザーZXは1989年発売ということではありますが、現行に続くモデルだからなのか、ブームが下火になったころのモデルだからなのか、復刻の噂どころか完全に空気のような扱いです。でも発売年の規定は満たしているし、その中では新しいモデルになるので性能も高く、クラシッククラスに出るなら有利なのではないでしょうか。

ということで、私の中での新プロジェクトが立ち上がりました。「レーザーZXを復活させてクラシッククラスに出よう!」プロジェクトです!!

クラシッククラス参加を想定してターボスコーピオン(復刻版)を購入しておりましたが、ターボスコーピオンよりレーザーZXのほうが性能が良いので、こちらを優先していこうと思います。予備部品はありませんから壊したらオシマイですが、飾っておくよりも走らせて懐かしむことの方が楽しいだろうと考えました。

まずは走れるようにすることです。なぜだかオンロードタイヤ、オプティマのサスアーム、違う何かのダンパーが付いていて、何をしていたのかさっぱり思い出せません。あと軽量化のつもりなのかFRPで自作したパーツがついていたり…ともかく、前バラして清掃、注油を行い、パーツを保管していた箱をひっくり返してなんとかパーツを見つけられたので元の状態に戻しました。

ウイング、タイヤ、メカ類は現在の物を、モーターはクラシッククラス指定のエスプリモーターを取り付け、なんとかカーペット仕様で走れる状態までこぎつけました。

30数年ぶりの走行!!

最後に走らせたのはいつの事かはわかりませんが、30年以上前であることは間違いありません。不安と期待のドキドキ初走行です。

走行①(15:30)
19秒51 ☆
19秒58
19秒60
19秒68
19秒53
概ね問題なく走行できた。ステアリングがかなりクイック。直進性に少し不安あり。
ジャンプの踏切り方によって姿勢が乱れることあり。
走行後モーターがかなり発熱していた。

走行②(16:00)
センターデフが緩んでいたので締め付け(ロック状態)
フロントワンウェイも念のため締め付け(ロック状態)
負荷が大きいと考えてピニオンを28T→25Tに変更したが、ピニオンギアのピッチを間違えて付けてしまい、走行できず

走行③(16:30)
ピニオンギアのピッチ間違えにまだ気づかず、異常により走行できず

走行④(17:00)
ピニオンギア28Tに戻し、冷却ファン装着
走行は出来たが計測機断線のためタイム計測できず

走行⑤(17:30)
19秒54
19秒12 ☆
19秒44
19秒12 ☆
19秒20
18秒台に行けそうなフィーリングだったが、1周をまとめられず。

走行⓺(18:00)
19秒25
19秒04 ☆
19秒58
19秒35
19秒48
惜しくも18秒台届かず。

走行⑦(19:30)
19秒49
19秒28
18秒98 (転がりながら計測通過)
18秒98 ☆(この日のベストタイム)
19秒57
19秒53
やや走りは乱れたが、一応18秒台を出せた。

まとめ

一体どういう風に走るのか、そもそもまともに走るのか、直ぐに壊れるんじゃないかと不安でしたが、思いのほか良く走ってくれました。

走行フィーリングとしては、フロントがかなりクイックでリアがプアな感じですが、かといって破綻するわけでもなく、操作感に慣れると普通にコースをトレースすることができました。これならすぐに18秒台に入れられる!と思ったのですが、しょうもない整備ミスや発信機のトラブルなどでバタバタしてしまいました。

ジャンプに関しては大きな問題はなく、何気なく飛んでも大体は転倒せずに走れていました。しかし踏切かたによって時折前上がりや前下がりなど大きく乱れることがあり、まだ「こういう風にすればいい」というイメージは掴み切れていません。また、小さいジャンプは苦手で前下がりなど乱れやすく、1周をなかなかまとめきれなかった要因でした。

車高はとりあえず前後16mmでしたが、平らなところに落ちた時は底付きしてバウンドしていたようです。ただ、S字ではハイサイドしかけの片輪走行に何度もなりましたので、あまり上げたくはないですね。

着地にしてもコーナーリングにしても、リアダンパーの状態を見直すことである程度改善できるように思います。今回はなんと30年以上前に組んだそのままで走りました。もちろんメンテナンスするつもりだったのですが、動かしてみたら動きが悪くなかったので、そのまま走って見たくなったのです。

さすがにリアはちょっとイマイチでした。まぁそれも含め、現状把握が今回の目的でもありますので、お楽しみはこれからということになります。

ピニオンギアは取り付けられる最大の物(28T)を付け、直線スピードはまずまずでした。しかし、1本目の猛烈に発熱してしまい、負荷が高すぎるのかと思いました。ただ、その後はファンを付けた効果か、異常なほどの発熱という程でもなくなりました。アンダーカウルを外して走ればもっと冷やせるかもしれません。それから1本目で「加速(けり出し)が悪い」と言っていますが、センターデフが緩んでいたのでその影響があったと思われます。

総括としましては、シェイクダウンとしては思いのほか良く走りました。少し調整をくわえれば、すぐにタイムを上げられそうな気がします。現状は19秒中盤のコンスタントラップに、18秒台1発というところです。目標は18秒前半のベストタイムと18秒中盤のコンスタントラップ、1発タイムでもいいから17秒台が出せたら最高ですね。

まずはサスペンションをメンテナンスし、オイルやスプリング、車高の良さそうなところを掴むこと。それと、前後デフ、センターデフ、フロントワンウェイの効き具合をどうするか。次回のお楽しみです。

今回ふと思ったのですが、性能が保証されたハイエンドマシンで走るのも楽しいのですが、遅いマシンを仕上げていくという方が何だかワクワクしている気がします。

-ラジコン