ライディングシューズを新調しました。
昨年後半から目を付けておりました、RS TAICHIのドライマスターコンバットシューズ(RSS010)です。
かなりゴツイ見た目、カッコイイですが硬くて重くて歩き難そうな印象も受けます。しかし、用品店で試着してみて、思いのほか軽くて柔らかい感じだったので、良さそうだと思っていました。
実際こうして手に取ってみても、改めて「見た目より軽い」と感じます。そして歩き心地もとりあえず問題なしです。
サイズ感としては、普段用の靴と同じ27㎝でちょうどという感じでした。私は甲が低くて幅が広い傾向なので、つま先は余りますが、横幅で合わせた感じです。それでも厚手の靴下で履くと、ちょっと小指は圧迫を感じました。一方で、甲の上に空間が出来てしまう感じはもありました。歩きやすさについては、つま先部分の足型とあっていない部分のフィット感が今後どのように馴染んでくるかで決まるかなと思っています。
また、バイクの場合甲が浮いているとシフトレバーを甲の部分で掻き上げる動作をするときに違和感が出ますが、とりあえず今回の走行ではそれほど気になりませんでした。
バイク用ということで左側のシフトレバーが当たる部分にはパッドもついています。これまでトレッキングシューズやタクティカルブーツなど、バイク用でない靴で乗っている時期もありました。それはそれでよい部分もあったのですが、どうしてもシフトレバーの当たる部分が傷んでくるので、やはりパッドが付いているバイク用は安心感があります。
靴紐を簡単に締めたり緩めたりできる「BOAシステム」。ダイヤルをカリカリと回すと締まって、カチッと持ち上げるとリリースされます。今まで使っていたフラッグシップのタクティカルライディングブーツも同じシステムでしたが、片側で2個ダイヤルがあるので、少し手間に感じました。また、ダイヤルが小さくてリリースの操作が若干固くてやり辛かったこと、リリースしてもすっと緩まないので、脱ぐのに少し力がいることなどが少し不満でした。
それと比べると、RSS010はダイヤルが大きく、リリースの引き上げる動作も明確でやりやすく、緩み方もスムーズに感じ、脱ぎ履きは楽そうです。
ソールはグリップ感も良く、深い溝もあるので、展望台までといったちょっとした不整地を歩くのも問題なく使えます。赤いソールは派手かなとも思いましたが、ちらっと見えるのが意外とカッコイイ気がして、割と気に入っています。
肝心の防水機能に関しては、雨で走行していないのでまだ不明です。
この製品はドライマスターという透湿防水フィルムが使われています。透湿防水フィルムではゴアテックスが有名で、それ以外は劣化の類似品んというイメージもあるかもしれません。
しかし、シューズだけでなくカッパやグローブやジャケットなど、数々の透湿防水製品を使用してきた経験からいうと、ゴアテックスでも水が染みてくることはありますし、ゴアテックスでなくても調子が良かったものもあります。ドライマスターについては、かつてカッパを使っていたことがあり、雨の高速道路を延々と走っても中のウェアはサラサラで、とても頼りになる製品でしたので割と信用しています。
ちなみに、最近カッパもドライマスターを買いなおしました。
防水に関してはトップエンドの高さと、タンの部分の防水も重要です。バイクにまたがるとどうしても裾が上がってしまうのですが、上から水が入ってしまったら防水フィルムも意味がありません。防水シューズは水が入ってしまったら逆に水が抜けないジャブジャブ感と乾き難さで最悪なことになります。以前使っていたベイツのデルタ8という8インチのモデルくらいは欲しいところで、それと比べるとRSS010はやや心配な面もあります。
その点に関しては、大きめのサイズのカッパを用意することや、走行中に裾がずり上がっていないか気を付けること、バイク用のカッパの場合、ストッパーやフラップが付いていたりするので、そういった機能を活用することで、防げると思います。
防水モデルでは蒸れも心配になるところですが、いくら透湿防水と言っても、防水ではない通気性の良いものと比べたら、どうしたって熱は籠ります。試走した日は3月上旬とは思えない20℃越えの気温だったこともあり、正直かなり熱がこもっている感覚はありました。これはゴアテックスだろうともあるものですので、真夏用としては防水機能のないシューズでブーツカバーを併用する方が有効かと思います。
このRS-TAICHI ドライマスターコンバットシューズ、デザインとしてはアドベンチャースタイルかと思いますので、TIGER800XRxにピッタリです。また、スクランブラーやSUPER DUKE Rなど、オンロード系のバイクでもそれほど違和感が無いように思います。防水性が問題なければ、今年のロングツーリングに使っていこうと思っています。